内容説明
天明三年(一七八三)七月、事件は起きた。小間物問屋河内屋主人が殺され、犯人は奉公人達によって蔵内に閉じ込められ、駆けつけた老岡っ引き帆柱の喜平は内に踏み込むが、賊は煙の如く消えていた。衆人の看視下、一体いかにして、姿を消したのか? 手掛かりを探す同心鈴鹿彦馬と帆柱の喜平の焦燥と苦悩。捕物帳と本格推理の結合を目ざす記念碑的新シリーズの誕生!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めにい
3
最初に続編を読んでしまい、トリックがわかっていたので面白くなかった。タイトルの意味もよくわからない。文書が発見された所は蝦夷地じゃないはずだし、それほど北の大地が話題になっていないし・・・2014/02/08
ソババッケ
1
シリーズ初作。時代は天明3年1783年。田沼時代の全盛期。工藤平助の「赤蝦夷風説考」が話題になったりもする時代。北町定廻り同心の鈴鹿彦馬の妾腹の子である蘭三郎は母親・おりょうと霊岸島・長崎町に暮らす15歳の前髪姿。剣術道場の友人・山崎弥太郎は15歳、こちらも元服前で、旗本の妾腹の子らしい。実家は、火盗改めの頭もやったことのある大身旗本らしい。事件は新和泉町の小間物問屋・河内屋の主・弥兵衛が蔵の中で何者かに襲われ、翌日死亡した。事件を弥太郎と弥太郎が追う。やがて弥太郎の謎解きで・・・。★3.32013/02/22
ひさか
1
無茶の勘兵衛日月録シリーズのノリで薀蓄が詰まったお話が展開します。 捕物話と北の地に思いを馳せる同心の子、欄三郎のお話の、その後が気になります。 次巻に期待します。2012/10/06
あかんべ
1
どこまでが創作でどの辺が記録にあることかとても気になった。鈴蘭さんっていたことはあるらしいがう〜ん2012/09/24