出版社内容情報
好評、怪談社シリーズ第10弾!
内容説明
怪談実話の語り部集団・怪談社。怪談師、紗那と紙舞、そして彼らが蒐集する怪談を記録する書記、伊計翼による「怪談社」シリーズ第9弾。隣に住むお兄さんの元に来る彼女を一目見て…「骨のひと」、中学の同級生の遺書に書かれていた謝罪の意味「にらまないで」、隣人の激しい痴話喧嘩にとうとうブチ切れたのだが…「苦情」、努力家だと思っていた同僚の本当の姿を知ってしまったことから恐怖が始まる「狂人とネコ」、単位の代わりにとある村にボランティアに行くことになった大学生が体験する怪異「神」など全41話。
目次
おやすみなさい
寝ぼけ
ガラケーとスマホ
酔興
ふわりふわり
肌色
骨のひと
真夜中の人力車
車夫
車夫の声〔ほか〕
著者等紹介
伊計翼[イケイタスク]
怪談社の書記。蒐集された怪異体験談の記録と書籍の執筆を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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夢追人009
155
四谷に実在する実話怪談蒐集団体「怪談社」の実力たるや恐るべし!と実感しましたね。温故知新で古き怪談と新しき怪談がセンスよくブレンドされていて誠にいい塩梅だなと思いましたね。『親父がいた』友人Hさんと弟は父が早逝しており母と3人暮らしだったが、ある日母が事故で亡くなってしまう。葬儀が終わると母の母親、Hさんの祖母が家に来て住むようになるが兄弟とは口も利かない。祖母は亡き父と生前は仲が悪くその息子とも話す気になれないらしい。ある日そんな祖母が二階からドタドタと階段を降りて来て珍しくHさんに「おった!」と言う。2020/10/11
HANA
50
実話怪談集。シリーズ最初期に比べると文章もこなれてきて、随分と読みやすくなっている。合間合間に挟まれる近況報告もだんだんと数が減ってきているし。有ればどうなのかと思うけど、無ければ無いでちょっと寂しいなあ。が、本書最大の問題点はあまり怖くない事。そしてほとんどの話にオチが付くというのはどうなのか。関西人らしいといえば関西人らしいんだけど。やっぱ著者の人柄が文章に滲み出てきて、嫌というよりは優しさを醸し出しているような気がする。唯一嫌感が満載の「狂人とネコ」はちょっとベクトルが違うような気がしたし。2015/05/14
★YUKA★
28
『神』が良かった。伝染病…あっ!!と判った瞬間ゾクッとしました。 2021/07/09
かおりんご
27
ホラー。今回心にささったのは、、、特にないかも。寝て起きたら忘れているくらいのレベル。リラックスするために、怖い話を読むのはどうかとも思うけど、いい息抜きです。2020/06/10
ラルル
24
いつものユニークさ、ちょっと控えめかな。もっと飛ばしてくれた方が私は好きです。「死んだ」の“本当の失敗はココロが折れた時の後の行動によって決まる”は名言です。そして最後の話は恐水病ですね。日本には長らく発生していないけど常に危険とは隣合わせ。予防接種はずっと続けて欲しいです2015/09/04
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