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内容説明
人の魂を己に乗り移らせるような力を持つイサオと、生の意味を問い続ける雅彦。神様を探す二人旅の最中に、イサオは殺人の疑いで警察に連行されてしまった。一方の雅彦は警察の紹介で「岡島にんげん農場」へ身を寄せることに。そこは、他人同士が疑似家族として暮らす、濃密な人間関係で形成されたコミュニティだった。農場で家族と仕事と恋人を得た雅彦は、イサオの影を感じつつも、しばし幸福な未来を夢見る。しかし、それはやがて襲い来るカタストロフの序章に過ぎなかった。[連載第11話~20話を収録]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あおい
14
本の主題とズレてる気がしなくもないが好き勝手書く。三巻もいずれ読みたい。/「見ればそうなる」という言葉の重み。見えないところに神はいる。人間はみなつい自分が見えているものだけで世界を把握した気になってしまいがちだが、本当はそんなことは全くなく、世界のほとんどは暗闇である。それを意識してしまうと恐怖で生きていけなくなりそうなので忘れたふりをしている面もあるだろうが。/それにしても「自分の中に自分じゃない存在がいる」ってどんな感覚なのだろうか?他者が自分に入り込んで初めて、自分が規定されるのだろうか。 2020/03/15
∃.狂茶党
8
アメリカのオルタナティヴ・コミック『black hole』のようになってきた。 怪しげなコミューン、怪しげな儀式、怪しげな人。 語り手は逸れて、また出会い。 遍歴を重ねる。2022/08/31
gelatin
7
★★★★ 濃い。特濃。主人公はイサオかと思ってたらマーくんだった。東北弁がこの漫画のキモかもしれない。土の匂いのする言葉は、それだけでどこか呪術的だ。自分自身が土地の言葉を持たないからだろうか、地面から少し離れて生きている気がするのに対して、この漫画の中の人たちは畏怖や不可解を多く含んだ地面の上(または中)に息づいている。3巻で終わっているということもすごい。終わるのか?これ。2015/07/20
くさてる
6
物語の苦しさはさらに増して、どんどん息苦しい環境に人物は追いやられて。安易な共感や感情の揺れを拒絶して描かれているにも関わらず、この物語は両手を広げて、この世界について共に考えようとしている人を歓迎しているようにも思える。怖い。とてつもなく突きつめたところにある存在の意味にたどりつこうとしているこの物語の地平は、いったいどこにあるのか。2014/01/16
訃報
5
「からっぽだからなにか作りたがんのさ。ありもしねえもの作って信じんだ。」/「人間はどいつもこいつも頭おかしいんでな。ありもしないことをあるある言っては喜んだり悲しんだり怒ったりする。」/「みんなこの世の中をよくしたいなんて思っちゃいないのさ。そしてな、よくならなくたって生きて行けるんだよ。いいことなんて人間が頭の中で作り出したことだ。」/「オレ、ここ嫌いだよ。奈菜ちゃんはここが好き?」「私は、私が好きな人と私を好きな人がいるところが好き。」/「もうわかりました。この世界に意味なんかない。だから人間が勝手に2016/04/24
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