GA文庫 彼女の恋が放してくれない！

著者名：海空りく【著】/有河サトル【イラストレーター】

SBクリエイティブ（2012/12発売）

• ISBN：9784797369946

内容説明

「戌亥さん、そのぅ、背中を洗ってくれませんか」「いいぜ。後悔すんなよ」「何されるんですかわたし！？」「スベスベにしてやんよ！」　絶対に外れない手錠のせいで、お風呂に入る時さえも、離れられない二人。おかげで幼馴染みや委員長には変な勘違いをされ、戌亥の青春最前線は大波乱！　此花と『恋人』になれば手錠は消えるらしいのだが、そこには大きな運命の罠が！？　ゼロ距離拘束ラブコメディ開幕！　※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[1_k]

「手錠」というインパクトある要素でヒキを用意し、後の展開は卒なくお約束を敷衍する。簡単そうに見えて、きちんと小奇麗にまとめるのはなかなか難しいものです。手堅いが、面白みに欠ける、狙ってとった６０点。それでいて、ちゃんとキャラや設定は借り物ではない作者オリジナルにできている。悪くない。下手にひねったりすると失敗の元。それを我慢できるのは重要なことですよ。

2012/05/20

[SSS]

正直、イジメ云々やラストのクソ野郎共など、テンション下がる所があったけど、逆に言えばキャラの暗い過去の掘り下げや、ヒロインの問題などのテンション下がるエピソードを１巻でパパッと終わらせてくれたので、逆に続巻が楽しみです。 キャラ（特に此花）も会話劇もドストライクでしたし。 此花のガードが緩い所とか！（主人公を信頼してるから）幼馴染が幼い頃キス魔だったとか！（今も片鱗あり）委員長のクールのような天然なような剣豪デレな所とか！（定規で机を割る）

2012/05/15

[硝翅]

厨二じゃなくなって残念……という人もいますが、小粋なセリフの方がポイント高かった自分には俺得でしたっ！　ストーリーはすべて予想通りだけど、ポンポン飛び出す掛け合いが取り返してた。あと、この絵師選んだ編集はよい仕事した。黒髪ロング同人誌描くくらいだから、つぼみの絵がデストロイヤー級でしたよ!?（簡易評価：VS1）

2012/05/30

[コリ]

気軽に読めるラブコメあるかな〜と思い購入。結果、予想以上に面白くてこれは大当たりだなぁ、と(笑)とにかく此花がいちいちピュア可愛くて癒される。慎太郎との軽快な会話も良かった。サブキャラ達も魅力的。明らかに慎太郎の事が好きな幼馴染みの美咲。親友にしてなんでもありの生徒会長、暦。ムッツリ委員長の雅など、いい感じに個性的。ちなみにお気に入りキャラは雅かな。堅物に見えて少女漫画の影響をモロ受けっていうギャップが大変よろしい(笑)最後に此花の初恋の相手が自分だと知ってしまった慎太郎は何を思うのか？次回も楽しみ。

2012/05/17

[無銘]

伝説の樹の下で行われた勘違い告白が超常現象を引き起こし、手錠で繋がれてしまった二人のラブコメ。相変わらず軽妙な掛け合いが面白い作者。あとがきにある通りベタなネタが多い中で、「容姿の怖さで勘違いされて孤立してる主人公」は個人的に特にうんざりしてて嫌いな要素だが、つぼみが抱える容姿に対するコンプレックスと、それを理解し、受け入れる流れが実に良かったのでこれはあり。そして、つぼみの想い人の勘違いはバレバレだったがこの段階で明かすとは想わなかった。次巻以降それがどう働くかと、美咲、雅など他ヒロインの動向にも期待

2012/06/02