内容説明
日本国内で国際テロに対抗する極秘組織・外事警察。彼らの行動はすべて厳しく秘匿され、決して姿を公に晒さない――。高まっていく日本へのテロ攻撃の可能性、その実態を懸命に探る警視庁外事第3課・住本に舞い込んだ情報とは……。熱気をはらんで展開する非情な世界を描き切り、ドラマ「外事警察」の原点となった傑作警察サスペンス小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とくけんちょ
62
ノンストップ、インテリジェンスもの。敵組織と対立というシンプルな構造ではなく、政治的、官僚、縦社会という様々な思惑が錯綜する。その中で裏の裏の裏を読んで、国内で発生するテロ、テロリストの検挙を目指す。相手も組織、そちらの弱点を的確に攻撃してくる。場面が変わる変わる、展開も早い。濃密なアクションシーンもあり。分厚い本だが、一気読み。2021/05/17
りょう君
38
主人公の肩書きが長い。警視庁外事第3課作業班班長であり警部補。分かりやすく云えば、国際テロリスト・グループの対策をする警察内部の極秘組織。この小説は現代の複雑な国際問題と警察組織の内部構造を描いた興味深い内容だ。過去にNHKドラマにもなり映画にもなったようだが、どちらも見ていない。物語は人質立てこもり事件でSAT隊員が殉職したところから始まるのだが、後半は主人公の家族や女性の内閣官房長官も絡んだ展開となり驚きだ。この作家は現代的なテロリストを問題視する注目すべき作家かも・・2018/08/17
りずみぃ
36
CIAのような諜報機関がない日本で、国籍問わず女にモテて、その好意さえ諜報活動に利用するクールな日本人なんて誰が演じたら説得力あんねん?!?!と思ったら、はい。あなたでしたか。渡部篤郎。それならアリです。納得です。2017/12/12
rubix56
35
☆☆☆ 6h どうしても、「ZERO」を意識してしまう。とても、おもしろいんだが、ZERO の方がストーリーに引き込まれて、わくわくした。また、読み進めている中で、映像作品にしてみれば、より面白いんではないかという考えがちらついてきた。その中で、文庫版あとがきにて、映像作品のシナリオとしてのオファーがきっかけで書き始めたとの記述があり、納得した。2015/03/11
koba
34
★★★☆☆2019/04/21




