内容説明
“ひつじ”ならぬ“しつじ”喫茶で文化祭を盛り上げる「迷わない子ひつじの会」。会長の執事服姿やら佐々原のメイド服姿やらに浮かれる“なるたま”こと成田真一郎だったが、伝説の必殺剣の正体、『々人事件』なる奇妙な小説の謎など、隣部屋の“毒舌ツンダラ名探偵”仙波を巻き込んでのお悩み相談も相変わらずの大忙し! ワケあり女子たちに翻弄されまくる“なるたま”のおせっかいぶりに、佐々原がついに覚醒する──って、何に!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
28
【放題】これまで「迷わない子ひつじの会」に関わった人物たちが登場する、オールスター戦の如き文化祭編でした。ミステリ部分が相変わらず趣向を凝らした展開でとても楽しい。そして今回は『ラブコメ感』が強かったのが印象的でした。お悩み相談を切っ掛けに付き合い始めたカップルのその後のエピソードに心温まり、佐々原さんが成田くんへの気持ちに「気づき」を得た場面がとても刺さりました。その気持ちが何なのかは明らかにはなりませんでしたが、その気持ちと向きあおうとする彼女のひたむきさにグッときましたね。続きを読むのが楽しみです。2025/01/05
よっち
24
文化祭編。これまで登場した人物が総登場。後日談が語られたり、ヒロインたちが、会長の策略で女装メイド化したなるたまを寄ってたかって溢れる愛でフルボッコにするお話でした(ぇ 何故かいつもなるたまのカッコイイ姿を目にする桃子さん、期せずして渾身のデレは空振りに。残念。全体としては佐々原さんや仙波さん、会長など、巻を積み重ねた結果としての変化、各登場人物たちの現在地と状況整理した感。なるたまは佐々原さんや会長へのアプローチをインターセプトしまくりなのに、相変わらずフラフラしてて、最終的にどう結論出すんでしょうね。2013/12/31
あなほりふくろう
19
表紙カバーの佐々原さんで大満足だというのに、p105の桃子さんときたら…! p163「成田くんは思ったより嫌な人だったんです」、佐々原さんはこれまでもなるたまを鏡に自分と向き合ってきたところがあったけど(しかも無自覚に)、ちゃんと自分の嫌なものも映してくれるんだ、彼はそういう存在なんだってことに気付いたのか、それともなんか変な方向に着地してしまったのか。まだ「恋」には至っていない気もするが、それは貸借表をつけ自己探求を深めていくうちに、まあ。ともかく今後、これまでよりもう少し積極的な佐々原さんが見れそう。2012/05/06
優紀
16
これまでの登場人物が総出演!?一人ひとりがどんな事件だったか思わず読み返してしまいました。佐々原や会長だけでなく、サトウなんかも恋のフラグが立っていて驚き。ゴキブリ野郎のうっかり成田くんのくせにモテモテですね。むん。2012/05/24
シュエパイ
16
学園祭狂騒曲な感じ♪珍しくほぼまったくからむことのない2人でしたが、その分(?)一緒にいた彼女の壊れ方が加速というか、愉快なことに。なんで貸借表(笑) あ、あの接客練習は、明らかに失敗だよねぇ、という(2人目も3人目も、同じ接客態度にすべきw)2012/04/28
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