内容説明
敦賀の気比神宮での闘い!シリーズ佳境へ!
藩の財政難を救うため、秀吉の遺した百万両の財宝捜しを命じられた近忠。ギヤマンの皿と組み合わせることで財宝の在りかを示す絵馬を求めて、敦賀の気比神宮に赴く。敦賀には、近忠の危険を知ったお絲をはじめ、宝を狙う父の高嶋屋や、小浜藩、鼠小僧次郎吉も向かっていた。その途中、お絲は何者かに攫われる。
気比神宮では、気比の長祭りの準備が進んでいた。絵馬は、祭礼の最終日に焼かれてしまうことがわかり、皆がそれを手に入れようと動く。
近忠はお絲を取り戻そうとしていたが、敵の罠に陥り、近忠はお絲のいる洞穴に閉じ込められてしまう。そこは、満ち潮とともに水かさが増してきた。果たして、二人の運命は?
そして、誰がその絵馬とギヤマンの皿を合わせて、精密な財宝の絵図面を入手することができるのか?
シリーズ佳境、新伝奇小説の第2弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一五
9
これのどこが伝奇なんだ?! あんまり面白くない、③控えてるのに③😅2021/09/06
海猫
5
おおっ、二部に入ってからぐぐっと面白くなった。道中記になるとしっとりした文章が旅情を出しているし、人物が目まぐるしく行動するので退屈する暇がない。終盤もサスペンスフルに読ませる仕掛けがなかなか見事。これは次の最終巻が楽しみになってきた。2012/04/20
いえのぶ
1
秀吉の隠し財産が戸隠にあるとい言い伝えがある。この宝を狙う人々が所在を示す秘密の地図を探しに若狭に集まる。 ストーリーがちょっと軽く感じられる。2023/07/18
ひさか
1
第二部は、随分と忙しい展開で、少しハチャハチャ気味のように思います。 うまくお終いまで行くのかなと心配になりました。 千野さんってこういうノリでしたっけ? 第三部に期待です。2012/04/30
ナツメッグ☆
1
そうかぁ、鼠小僧次郎吉は真田幸村配下の忍びだったんだ。なぁるほど、面白い設定です。しかも主人公の手には完璧な地図が手に入らないというストーリーも、先に楽しみをひっぱってくれます(^u^)。最後に絵馬を守って次郎吉の手にかかった山伏の若之平と、近忠に思いを寄せたばかりにやはり次郎吉の手にかかったお妙の霊に、名目合掌。2012/03/30