小学館文庫<br> 戸隠秘宝の砦 第一部 吉原惣籬

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小学館文庫
戸隠秘宝の砦 第一部 吉原惣籬

  • 著者名:千野隆司【著】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 小学館(2012/06発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094086928

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内容説明

秀吉の遺した財宝を巡る争奪戦!新伝奇小説

江戸時代の天保期、諸藩の財政は危機的状況にあった。
松枝近忠は、自分が府内藩当主である大給近訓の実子であることを告げられる。そして、近訓から藩の財政的な窮状を救うために、秀吉が遺したという百万両に相当する財宝を探し出すよう命じられた。その秘宝は、対外貿易で潤沢に蓄えたもので、長崎から秘密裡に運び出されていた。その中心にあったのは石田三成、三成が協力を依頼したのは、大谷吉継と真田幸村、実際に動いたのは、長崎奉行の寺沢広隆と敦賀の廻船業者である高島屋伝右衛門だった。そして、ギヤマンの皿と奉納の絵馬、宝刀の茎(なかご)が揃わなくては財宝の場所がわからず、収められた石窟を開けることができなかった。近忠が、この話を聞いたとき、密かに盗み聞きをしていた男がいた。それは、その当時処刑されたことになっていた鼠小僧次郎吉だった。次郎吉は、実はその秘宝に所縁のある家の末裔だったこともあり、秘宝を探し始める。さらには、ギヤマンの皿を持っていた高嶋屋伝右衛門の子孫、五郎左衛門や高嶋屋と昵懇の仲にある小浜藩も秘宝を得ようと動きはじめる。全3冊でお送りする伝奇時代小説、第1弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

一五

9
伝奇時代小説との謳い文句。①だしまだこれからかな。鼠小僧は暗躍してるけど2021/08/04

海猫

6
伝奇時代小説、しかも宝探しものとくれば好物。文庫でこのジャンルが出版されるのは嬉しい。しかし作風の上品さがマイナスに働いてどうにも盛り上がらない。見せ場は配置してあるが剣戟描写があっさりしすぎだし入り乱れる争奪戦にしてもそれぞれの目的や人物の書き込みが薄いのでサスペンスが浅く危機一髪感がない。できうればなにか目を引くアクの強さが欲しいところ。文章は潤いあるので人情ものや捕物帖向きな感じだ。このジャンルは過去の名作を読んでいるのでハードルが上がってしまうのもあるが開幕編としては掴みが弱くちと残念。2012/02/06

ナツメッグ☆

3
千野隆司、ふだんの市井ものの人情ものを読み慣れているので、今回の作品のテンポアップの手際良さには正直驚きました、著者には失礼と思いつつ見直しました<(_ _)>。やはりプロの書き手は違うんだなとあらためて思います。 豊臣秀吉が残した百万両の「宝探し」でまずワクワク、チャンバラもふんだんに用意されていて「くさり鎌」が出てくるなんて嬉しい(^.^)。すぐには勝負の決着をつけない「じらし」も、わかっちゃいるけどたまらないです。 心は、はやくも敦賀の気比にとんでいます。おーい、二部はまだかぁー(^u^)。2012/02/26

辺野錠

2
いい意味でこれ以上ないくらいベタベタなお宝争奪時代伝奇。主人公はまっすぐでモテモテだわヒロインは可憐だわ悪党に怪人物はいるわとまさに王道。物語は動き始めたばかりなので続きが気になる。2012/04/29

ひさか

2
千野さんの伝奇時代小説ということで、楽しみにしていました。 さすがに面白い展開で、一気読みしてしまいました。 ただ、「吉原惣籬」という第一部のタイトルはもう少し工夫すれば良かったのにと思いました。 手元には第二部もあるので、すぐに続きが読めます。幸せ。2012/04/29

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