〈悪女〉と〈良女〉の身体表象

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〈悪女〉と〈良女〉の身体表象

  • 著者名:神奈川大学人文学研究所/笠間千浪
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  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787233363

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内容説明

女性にまつわる言説はなぜ良・悪という二項対立の構造でしか語られてこなかったのか。「悪女」や「良女」という概念を、文学作品や美術作品、女性芸術家、モダンガール、戦後の街娼表象などから検証し、女性身体とその表象をめぐる力学と社会構造を解き明かす。

目次

序文 笠間千浪
 
第1章 奴隷制擁護の小説とマミーの身体――「反アンクル・トム小説」から『風と共に去りぬ』へ 山口ヨシ子
 1 黒く巨大でアセクシュアルな身体
 2 黒人奴隷の身体描写が示すもの
 3 「反アンクル・トム小説」における乳母の多様な身体
 4 児童向け図書と奴隷体験記における黒人乳母
 5 黒く巨大でアセクシュアルな乳母へ
 
第2章 踊る女の両義性――ロイ・フラー『サロメ』を中心に 熊谷謙介
 1 倒錯の女か、「新しい女」か?
 2 サロメ/ヨハネの二元論
 3 オスカー・ワイルド、あるいはゲイが「演じる」サロメ
 4 ロイ・フラー、あるいは〈良女〉としてのサロメ?
 5 トランス‐フォーマンスする身体
 
第3章 マリアンネ・ブラントのフォトモンタージュ――バウハウスにおける〈もう一つの身体〉 小松原由理
 1 『me』、あるいはバウハウスへの挑発?
 2 バウハウスとの出合い
 3 バウハウスのフォトモンタージュ
 4 ブラントによるフォトモンタージュと〈女たちの身体〉
 5 『me』、あるいはバウハウスにおける〈わたしの身体〉
 
第4章 消費、主婦、モガ――近代的消費文化の誕生と「良い消費者/悪い消費者」の境界について 前島志保
 1 消費者二例――「消費者」としての主婦、モガ
 2 婦人雑誌と消費者の誕生/創造
 3 消費者としてのモダンガール
 4 消費者の分節化――主婦とモガから見えてくる日常的近代性がはらむ問題
 
第5章 占領期日本の娼婦表象――「ベビサン」と「パンパン」:男性主体を構築する媒体(ルビ:メディア) 笠間千浪
 1 日本占領期研究におけるジェンダー的視点
 2 「占領軍慰安婦」制度と戦後日本のジェンダー秩序
 3 占領改革と「女性解放」――GHQの〈ダブル・スタンダード〉
 4 GI・イン・敗者の国――「現地の女」の形象〈ベビサン〉
 5 〈女の身体(ルビ:パンパン)〉をめぐるポリティクス――「占領期性的ナラティヴ」と「肉体小説」 
 6 「敗者」と「勝者」の〈メディア〉としての女性身体/表象
 
第6章 狼少女の系譜――現代美術における赤ずきんの身体表象 村井まや子
 1 赤ずきんの身体の両義性
 2 赤ずきんの狼化――アンジェラ・カーター 
 3 狼少女の系譜――ヤズミナ・ツィニナス
 4 少女・狼・森――鴻池朋子
 5 狼少女の逆襲

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

1
第5章 占領期日本の娼婦表象 ー「ベビサン」と「パンパン」:男性主体を構築する媒体『メディア)▲パンパンは日本側からの呼び名であり、アメリカ側からは「ベビサン Babysan」と言った。糸目にしたベティ・ペイジといった具合。http://aboutjapan.japansociety.org/resources/content/5/8/6/3/images/Fig-4.jpg2016/06/24

みかん

0
こういう路線もありではある。4と5章面白い。主体になってはいけない女性2016/01/07

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