内容説明
井原西鶴の浮世草子(小説)とその挿絵を題材に、「読み解きスタイル」という独自の趣向で、江戸時代の庶民の暮らし、人間模様を活写する案内書。お金や商売から、四季の暮らし、色恋沙汰まで、絵と物語を解読する面白さを味わいながら、大阪の生活文化がわかる本。好評「むかし案内」シリーズの第六弾。
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目次
第1章 金の世の生き方(欲の世に住む金貸したち 『世間胸算用』嫁入り行列、今宮へ 商人が両刀をさす時 『日本永代蔵』堺商人の心意気 銭になる信仰『日本永代蔵』水間観音の初午 ほか)
第2章 町人暮らしの四季(春のお彼岸、遊びと風俗 『諸艶大鑑』四天王寺のお彼岸参り 七夕祭の夜の出来事 『諸艶大鑑』新町の七夕 亥の子に吹く寒風 『諸艶大鑑』茶屋に並ぶ旬の食材 ほか)
第3章 男の色恋、女の色恋(町人流「もののあわれ」 『好色一代男』京都から山崎へ 廓遊び、三都くらべ 『諸艶大鑑』大坂・京都・江戸の廓 大水にも遊びはやまぬ 『諸艶大鑑』新町遊廓に津波 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さぁとなつ
24
江戸時代の大阪を知りたくて手に取る 江戸時代を知りたくば井原西鶴とばかりに「西鶴をひもとけば、江戸時代がわかる 味わえば、人間がわかる 熟読すれば、ものを見る目が養える 鏡にすれば、今という時代、今を生きている人々までも見えてくる」とある 1章お金にまつわる話、2章四季の暮らし、3章男女の色恋、どの話も西鶴の諸作品の概略紹介文のあとに挿絵があり、絵の解説もある へ〜、ふ~んと興味は尽きなくなる 面白い 照らし合わせながら畑中恵さん、髙田郁さん、山本一力さん等々の時代小説を読めば十倍楽しめること請け合い 2024/12/25
Book Lover Mr.Garakuta
8
図書館本:当時の世襲風習は全く無知であり、知らない事の方が多く、面白かった。2019/01/20
狐狸窟彦兵衛
3
西鶴の作品を既刊のむかし案内の手法で読み解いた本です。大坂を舞台にした物語に絞ってあり、江戸時代初期の大坂の文化、風俗が詳しくわかります。膨大な作品群を縦横に行き来していて楽しく、原典を読みたくなります。2023/09/01
k5
3
西鶴の浮世草子の中から、エピソードと挿絵を解説しつつ、当時の風俗、経済、社会の様子から文学論まで手広く語る本で、とても面白く読み進めました。 西鶴が活躍したのは1680から90年代ということは、ヨーロッパではルイ14世の最盛期。そう思って読むとまた風俗部分の解説が興味ぶかいです。2018/01/06
ぽて子
3
小説から読み解く、当時の庶民のくらしぶりがかなり詳細に解説されてる本。知らなかったことがたくさんあって、とても興味深く読んだ。2012/04/30
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