内容説明
欧米や韓国に比べて導入が「遅れている」とされている「デジタル教科書」。だが、日本では教育のIT/ICT化はこれまでも繰り返し行われてきたはずである。その結果を検証することなしに、新規のIT機器を導入するのみでは、「デジタル教科書」はうまくいかないのではないだろうか?
本書は『電子書籍革命の真実』(エンターブレイン社)の著者・西田宗千佳氏が「デジタル教科書」の関係者へのインタビューを通じて、教育現場における「IT/ICT化」の現状と問題点を明らかにした、日本の教育の今後を考えるための基本書。
目次
序章 僕たちは「デジタル教科書」のことを何も知らない
第1章 デジタル教科書とは何か?
第2章 デジタル教科書の作り手たち
第3章 デジタル教科書・使用現場レポート
第4章 デジタル教科書への期待と戸惑い
第5章 デジタル教科書と教育に必要なこと
終章 変わるのは「教科書」ではない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ごる
5
とってもエキサイティングに読めました。3年前の出版で、先進事例は当時よりもちろん積み重ねられている。けれども、いろんな立場の方へのインタビューを通して、教育とICTを考える時の肝の部分が書かれている。教材として、ゲーミフィケーションの手法との親和性が高いなぁとか、学習履歴の管理の効率化の話とか、袖ヶ浦高校の実践とか、情報教育と教科教育の乖離だとか、教員が使用するのか、生徒が使用するのかとか…色々な参考になる情報、ICTを語る論点ががまとめられておりまする。いいタイミングで出会えたわ。2015/03/28
新平
1
日本の現状はともかく、紙の教科書を印刷、配布できないアジア、アフリカの国々でも衛星通信使って安価なタブレットで学ぶことができるようになるかも、という話題は久しぶりに「希望」という単語を思い起こさせてくれた。2013/06/01
むーみん
0
”デジタル教科書”というか、”教科書”よりも”教え”をどうするか?一番印象に残ったのは教え方・ノウハウ・技術が個人由来になりすぎている日本の教育をもう一度考え直す必要があることだった。2013/02/06
duemat
0
デジタル教科書にまつわる現状がコンパクトにまとまった一冊。教科書だけデジタル化しても意味はないという常識の背景がよく理解できる。本当の課題は教師と生徒に充分な時間(余裕)を確保すること。学びの質を変えなくてはならない時期だというにんしきを深くできた。●引用:デジタル教科書のメリットは「楽しくて」「つながって」「便利」(中村伊知哉慶応大学教授一部改変)。2012/07/12
いけだのどん
0
アップルの教育関連の発表でにわかに注目を浴びた「デジタル教科書」。この発表で初めて聞いた方もいるのでは。日本ではこうした取り組みが諸外国に比べ遅れている。本書はITジャーナリストが関係者各方面に取材したものをまとめたもの。日本における問題点や展望を考えるときにはこの本は適していると思う。




