内容説明
ケア、ボランティア、コミュニケーション労働…「支払われるべき」労働の境界とは。再生産をめぐる変容と労働概念の揺らぎに迫る。
目次
序章 揺らぐ「労働」の輪郭―賃労働・アンペイドワーク・ケア労働の再編
第1章 原発事故と再生産領域の抑圧―開発の社会的費用
第2章 家事労働の揺らぎと担い手
第3章 ケア労働の分業と階層性の再編―「関係的ケア」から周辺化される労働
第4章 「新しい認知症ケア」時代のケア労働―全体的にかつ限定的に
第5章 介護サービス・労働市場の再編とNPO
第6章 労働/ケアの再編と「政治」の位置
第7章 雇用社会の変容と疑似自営化―利便性の追求と提供を下支えする働き手の記述を踏まえて
第8章 完全従事社会―働き方の多様性
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
バーニング
2
山根純佳(3章)の議論を読みたくて購入したが、全体的にケアや介護に関する研究が多く個人的な関心に沿う一冊だった。認知症ケアの新しい潮流と介護保険制度の関係について分析した井口(4章)や、労働市場の再編と介護従事者の階層下にも介護保険制度が関わっていることを書いた山下(5章)の議論は山根の研究や議論とも接続可能だろう。政治学者の田村哲樹が従来のケア論(ケアの再配分やケアの絆論)の課題を指摘しつつ、「政治」の位置における再編を模索する議論もまた違った角度で読み応えがあった。2025/07/25
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