内容説明
本格的な移民導入の議論が高まる日本。人はおろか仕事や職場すら容易に国境を越える時代は、労働社会にいかなる変容を迫るのか。
目次
序章 「越境する労働」の見取り図
第1章 外国人「高度人材」の誘致をめぐる期待と現実―日本の事例分析
第2章 EPA看護師候補者に関する労働条件と二重労働市場形成
第3章 外国人単純労働者の受け入れ方法の検討―日本の技能実習制度と西欧諸国の受け入れ制度との比較から
第4章 フィリピン人エンターテイナーの就労はなぜ拡大したのか―歓楽街のグローバリゼーション
第5章 オーストラリアのワーキングホリデー労働者―ロスジェネ世代の越境と帰還
第6章 日本の外国人労働者政策―労働政策の否定に立脚した外国人政策の「失われた二〇年」