内容説明
最悪。今年の仕事はこれでおしまいというときに、空港の管制官がストを起こして、飛行機が全便欠航だなんて。メグは社長のウィリアム・マクマスターのオフィスを見やった。彼はもう次の滞在先のニューヨークに向かおうとしている。メグは彼がオーストラリアにいる間、個人秘書を務めていた。年に3カ月ほどの勤務だが、彼の要求には常に応えなければならない。メグはやっとのことでウィリアムに出発をあきらめさせたけれど、今度はストが終わるまで泊まるホテルに、空きが一つもなかった。「何とかするのが秘書の役目じゃないのか」怒った彼が言う。メグはさんざん迷った末、上司を実家に招待することにした。家族で祝うクリスマスに、不機嫌な彼がどう反応するか危ぶみながら。■オーストラリアから、真夏の夜空をサンタが駆ける、とびきりのクリスマスをお届けします。M・レノックスが描く、満天の星の下で憧れのボスと過ごす至福のひとときを、どうぞお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Michelle
14
クリスマスのオーストラリアが舞台。クリスマス前なのにストで飛行機がストップ。おまけにホテルはいっぱいで、ニューヨークに帰るはずだったボスは行くところがなくなった。年に3か月、ボスがオーストラリアにいる間だけの秘書ヒロインは、飛行機もホテルも手配できず、仕方なくボスを自分の故郷に招待する。ヒロインは、秘書をしていない残りの9か月を、おばあちゃんと足の悪い弟と一緒に、電車が1日に一本しかない片田舎の農場で暮らしていた。マリオン・レノックスはオーストラリアの作家さん。オーストラリアの田舎の暮らしがよく分かる2023/01/18
oneoeight
2
家族思いの心優しきヒロインと自分に厳しく他人にも厳しいワーカホリックヒーローとのロマンス版田舎に泊まろう☆なお話。過激さはなく、のんびりのほほん。ポロリはなく、ちょっぴりホロリ。クリスマスの夢のあるお話でした+.(´∀`*).+ おばあちゃんナイスキャラ度☆5、また読みたい度50%2012/04/25
yura
1
いいお話だった。クリスマスにぴったり。2011/12/18
ちはや
1
泣けちゃった。久しぶりにちょっと昔のマリオン作風かな、と思えた。夏のクリスマスってどんな感じなのかな。今回はパワフルばあちゃんにワンコ5匹、乳牛が出てきた。2011/12/14
りりか
0
クリスマスシーズン、成り行きでヒーローであるボスを自分の実家に招待する羽目になったヒロイン。頑なで厳しかったヒーローの心を和らげていくヒロイン家族の描写が楽しくて、心温まるクリスマスストーリーでした。ヒロインもけなげで可愛い。2013/10/19