光文社古典新訳文庫<br> 高慢と偏見 〈下〉

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光文社古典新訳文庫
高慢と偏見 〈下〉

  • 著者名:オースティン/小尾芙佐
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334752415

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内容説明

劇的な展開、真実を突く台詞「大嫌い」から始まった恋の行方は? ダーシーの屈折した恋の告白にエリザベスは反発した。だが、ダーシーの手紙で己の誤解に気づき、数カ月後の思わぬ再会で彼への感情は変化していく。そこへ、末妹の出奔、彼の叔母君の横槍が……。恋のすれ違いを笑いと皮肉たっぷりに描く英国文学の伝統を確立した、シェイクスピアにも比肩する大作家の代表作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

139
ガーディナー叔母さんがジェインの失恋について、エリザベスに「あなただったら、よかったのにね。あなたなら、笑いとばして、はい、おしまいだもの」と言ったが、そんなことない。本気の恋なら、失うかも知れないと思ったら、さすがのエリザベスも落ち込む。人の良いジェインとビングリーの方が、知性を誇るエリザベスとダーシーより、人を見る目があったようだ。打ちのめされている時でも、客観性を保てるのがエリザベスの知性なんだろうな。2017/07/06

ハイク

122
上巻最後のエリザベス宛のダーシーからの手紙は彼女に大きな影響を与えた。何度も読み返すうちに彼の真意が理解出来るようになった。つまり彼女自身ダーシーに偏見を持っていた事に気がついたのだった。末妹のリディアの疾走、姉のジェインの結婚等ベネット家は急に忙しくなってきた。そしてエリザベスにおいても風雲急を告げた。これらを著者は丁寧に状況や心情描写をする。若い男女の恋愛は現代でも大きな差異はないと思う。恋愛物語は男と女の感情のぶつかり合いでお互いの人物の探り合いなのだ。不朽の世界の名作として数えられるのであろう。 2017/04/29

♪みどりpiyopiyo♪

105
面白かったー♪ 書名の「pride」と「prejudice」がなるほどでした。■恋愛小説というより教養小説ですね。当時の英国社会における階級と相続、中産階級の台頭 等から伺える英国らしさと若者の新しい有りようが物語に膨らみを与え。全ての人物が生き生きと動き回る様が目に浮かぶ様で。■思慮深く誠実なエリザベスとダーシーが特に終始魅力的でした。2人が其々に自らの生硬さを省み成熟するくだりは目の前が晴れ渡る様で。物語全体から感じる品の良さや温かみは、世界に向ける作者の温かい眼差し故なのでしょう(1813年)(→続2018/10/26

at-sushi@進め進め魂ごと

72
舞台は18世紀頃、女子に遺産相続権が無い時代の英国。地主階級同志の婚姻をめぐるドタバタを描く元祖ラブコメ。五人の娘を良家に嫁がせようと暴走するイタい母親や、饒舌で中身スカスカな従兄、ビッチな妹等各キャラが立っている。ヒールから一転してイケメンヒーローに転ずるダーシーの立ち位置は完全に「紫の薔薇の人」w 馬車や舞踏会等、当時の風俗や慣習を知るうえで勉強にはなったが、果たして令和の今これを読む意味があったのか、俺。 2019/12/02

アナーキー靴下

68
上巻とは打って変わってページをめくる手が止まらないほど引き込まれた。ダーシーの手紙を読んだエリザベスは激しく煩悶し、自身の目を曇らせていた虚栄心という仮面を打ち砕く。曇りのない目で真実を見ようとするエリザベスに自然と感情移入してしまうし、どこまで行くにしてもそれを見届けたい、そんな気持ちにさせられてしまうのだ。自身の身分の低さを恥じ入ることがないエリザベスなのに、母を恥じるのがはじめは不思議だったが、身分の高い相手に萎縮するような母、その振る舞いの源泉は率直さではなく虚栄心だと見抜いているからだろうか。2024/07/21

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