光文社古典新訳文庫<br> 高慢と偏見 〈上〉

個数:1
紙書籍版価格
¥1,012
  • 電子書籍
  • Reader

光文社古典新訳文庫
高慢と偏見 〈上〉

  • 著者名:オースティン/小尾芙佐
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 光文社(2013/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334752408

ファイル: /

内容説明

溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた裕福で朗らかな青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになる。エリザベスは、ダーシーの高慢な態度に反感を抱き、彼が幼なじみにひどい仕打ちをしたと聞き及び、彼への嫌悪感を募らせるが……。緻密な構成と秀逸な人物造形、迫力あるドラマがダイナミックかつ繊細に描かれる。躍動感あふれる新訳!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅はこべ

146
新潮、岩波、中公、ちくまに続いて。珍しく女性の訳者。リジーちゃんとか、お母上とか呼び方に違和感。100分de名著で、エリザベスがコリンズを嫌うのは彼に自分と似たところを無意識に見出しているからという指摘に衝撃。エリザベスにそこまでの上昇志向は感じたことないけど。ミセス・ベネットへの印象は最近変わった。確かに利己的で俗物でさもしいが、娘達への愛は確か。気の合わないエリザベスも愛している事に変わりない。夫の下の三人への無関心との違いが明らか。何かこの訳のエリザベスは人が悪い。 2017/07/05

ハイク

115
1800年頃の英国の恋愛物語である。田舎町ロンボーンに住むベネット家は夫婦と女ばかり5人姉妹の家族である。主人公のエリザベスは次女で20歳である。母親のベネット夫人は娘達に金持ちの婿との結婚を望んでいた。そんなときに近所に独身資産家のビングリー氏が別荘を借り移ってきた。そして早速 舞踏会を開いたそこにはダーシーというビングリー氏の友人も参加していた。この後牧師のコリンズ、ウィカム大佐等が登場する。年頃の男女のが現代と大きな違いはなく進行していく。 上巻の読み所はダーシーがエリザベスに宛てた手紙であった。2017/04/26

♪みどりpiyopiyo♪

100
溌剌とした知性を持つエリザベスと温和な姉ジェインは、近所に越してきた青年紳士ビングリーとその友人ダーシーと知り合いになるが… ■なにこれ!面白いじゃないの♪ 読書会の課題本で読み始めました。200年前のラブコメ小説と聞き及んでましたが、人の世と心情をよく描いていて、恋愛小説に然程興味のない人(私)にも むちゃむちゃ面白いです。流石古典名作は読ませますね。■下世話な人に悩まされるのは現代も同様ですよね。上巻まで読んで今のところ 推しは、エリザベス、ダーシー、ジェイン、ビングリーの順です。(1796年)(→続2018/10/25

里愛乍

53
読み進めるにつれ何だか既視感。懐かしきバブル時代のトレンディドラマを思い出したりしてたんですが、身分とか家柄とか財産の制度とかの文化の違いはあれどバックの家族は時折自分の行動の妨げになるのは現代も変わらないなと。だけどドロドロというわけでもないし、血生臭さや泥臭さとは無縁の、スマートでオシャレな世界観。読んでるうちに分かるタイトルも粋な感じ。若い彼らの素敵なすれ違い、存分に楽しませていただきます!2020/10/17

ころこ

52
「ミスタ・ダーシーは…たいそう高慢で、並みいるひとびとをも見下し、楽しむのは沽券にかかわるという態度が歴然としていた。」高慢の所有者はまずダーシーで、それを偏見の目でみているのがエリザベスという関係になっている。ふたりが単に振舞や物事の見方が偏っているだけだと読者は考えない。お互いの感情があるからこそ、ふたりは冷静で物事を見ることができない。興味のある対象だと、より正確に対象を認識する。AIは、こうではないか。しかし人間は、よりによって間違える。更に、すれ違いが一致することに人間は何を感じるのだろうか。2022/11/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4342610
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす