内容説明
六文銭の旗印のもと戦国乱世を駆け抜けた真田一族は、古くから戦国武勇伝の白眉として人々を魅了している。山あいの小土豪から台頭し戦国時代を彩った真田家とは何者だったのか。なぜその生きざまが人々の心をとらえてやまないのだろうか。幸隆・昌幸・幸村の三代を描きつくす、戦国一大叙事詩
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さつき
61
大河ドラマ真田丸の影響で、一時期ずいぶん真田ものを読みました。この作品は昌幸の父幸隆の時代から描かれていて、砥石城や沼田城をめぐる攻防など、この後も続く紛争のもとがよくわかりました。上巻は上田城築城が始まるまで。下巻での家康との戦いが楽しみです。2019/04/17
藤枝梅安
33
新聞小説らしい、メリハリの利いた読みやすい作品。上巻は真田幸隆の砥石城攻めから、昌幸の代に及び、沼田城を手に入れ、信長によって奪われたが、滝川一益により沼田城を返還された直後、本能寺の変後の混乱で沼田城を失い、上田築城を決意するところまで。周囲を大名の勢力に囲まれた地方豪族の生き残りをかけためまぐるしい闘いが描かれている。「業政、駈ける」の長野業と幸隆との敵味方を越えた交流や、情報を収集する巫女や忍びの者たちの活躍も織り込まれている。この作家のこれまでの小説を組み直したという印象。2012/09/11
ichi
27
【図書館本】来年の大河ドラマ「真田丸」の予習として読み始めました。歴史物にしては読みやすいです。真田一族の存命をかけて上巻では、真田幸隆、昌幸にスポットを当て、長篠の戦い、本能寺の変の後のごたごた期までが描かれてます。下巻での幸村がどう描かれているのかが楽しみです。2015/05/03
☆エンジェルよじ☆
27
第勢力の狭間で戦乱の時代に生き残る術を模索し力を付け始める幸隆。めまぐるしく変わる潮目を読みながら先を見据える昌幸。武田、今川等大勢力が滅亡する中で真田一族の結束の強さはこの時代珍しいのでは。下巻読みます。2012/01/25
二分五厘
11
武田信玄の砥石城攻略から上田築城まで。真田幸綱~昌幸編。人の欲望のありかを冷静に見定めて、それを利用して人を動かして、戦いに勝つしか生き残る術のない弱小の一族が、強国の狭間を潜り抜けていく。信濃を拠点に冷静に武田家周辺の状勢を見定めて動く幸綱。熱くたぎる情熱を武田家に賭けて散った信綱・昌輝。忠義を貫きながらも己の内に一個の独立した大名としての意識を育て上げた昌幸。真田家を巻き込んだ興亡の歴史。真田が世に知られるのはこれから、下巻を楽しみに。2016/08/30
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