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内容説明
本書の目的は、日本に圧倒的に不足している“中国についての正しい認識や知識”を補うことである。このギャップを埋めることなしに隣の大国と渡り合うことは難しい。というよりも、日本にとって正しい中国像を知らないでいることは、非常に大きな商機を逃すことに他ならない。商品を棚ごと買い占め、1頭3億円の犬を多頭飼いし、1泊54万円のツアーを賑わす……。想像を超えた富豪たちが喉から手が出るほど欲しがる「日本の3つの宝」とは!?≪本書の内容≫第一章 大転換期への胎動と未来予想図人民元切り上げの意味/「中国にさえ行けば」への警告 他第二章 知られざる実態と来たる日本ブーム止まらない生産過剰/日本の技術がさらわれる? 他第三章 高級ブランド戦略へシフトせよ“爆買い”を解析する/土地・食材……買い占めの実態 他
目次
第1章 大転換期への胎動と未来予想図(中国内で起きる逆転に次ぐ逆転 人民元切り上げの意味 イメージ戦略の終焉 ほか)<br/>第2章 知られざる実態と来たる日本ブーム(中国がくしゃみをすると 止まらない生産過剰 ダブついたチャイナマネーの行方は ほか)<br/>第3章 高級ブランド戦略へシフトせよ(反日感情を正しく捉える “爆買い”を解析する ケタ違いの購買力 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
16
中国通の富坂さん、いろいろな視点から興味深く中国についての指摘をしてくれています。中で興味深かったのは 今まで中国を世界の工場として発展させてきていた人口ボーナスが2015年に終わるという指摘。ということは今まで労働集約型の外国企業が相次いで中国に進出してきたのが、もはやそれがなくなるということ。逆に労働者不足になるわけで、賃上げ⇒生産コスト増につながっていくわけで、中国に進出した日本企業もこれからは大変になるだろう。2015/01/23
bittersweet symphony
1
11年11月発売。著者は中国をメインフィールドとするフリージャーナリスト富坂聡(1964-)さん、既読本ではルポルタージュ的な文章でしたが、本書ではビジネス系新書から出ていることもあってかビジネス対象として中国をどう見るか的な、かなり下世話な文章になっているように感じます(いかにも編集サイド主導なタイトルからしてそうですが)。定点観測を一定の頻度でしていないと流れについていけないということが再認識できます。近年の東南・南アジアへの進出の空気が中小企業にまで及んできている状況も、色々と考えさせられるところ。2012/04/06
Teruhiro Hori
1
図書館から借りた本だが、返す前に再読し記憶に少しでも残さねば、という情報・分析が満載。できるなら新書でなく、もっと分厚く読みたかった。尖閣で大揺れの日中関係だが、もはや経済的には切っても切れないことが改めてよく分かる。というと日本人はすぐ後ろ向きに捉えがちだが、それは中国も世界経済に飲み込まれているということ。現に中国進出の外国企業も、軒並みに株価下落。マーケットは、きちんと中国にメッセージを出すようになったのだ。しかし発展途上のこの大国の貪欲さ。この点だけは我々も見習わなければならない。団塊世代のその前2012/09/24
Ryuji
0
★★★★