内容説明
第1回『幽』怪談実話コンテストで、「書いたら死ぬ」と警告された怪談を書いてデビューした男・黒木あるじ。“癒し”も“不思議”も排し、ひたすら“怖さ”のみにこだわった百物語をここに開陳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみきーにゃ
59
《購入》読み応えたっぷりの一冊。動物の話は苦手だな。。。2015/08/18
田中
36
実際にあった百話が収められている。前半に収められている体験談は、暗めの結末がわりと多かった。「九十話」は、心霊スポットで八甲田山に行き、その後に悪いことが続くのだ。さまざまな怪談本のなかで八甲田山での体験をよく読むが、この地は、絶対に興味本位で近寄ってはならないと感じる。つよい怨念と悔恨のある霊がさまよっている。よからぬ霊障に襲われるから本当に怖い場所だ。「九十九話」は、大震災で母親が行方不明になった岩手の男性の体験談である。胸が熱くなる、切ない母子の哀しい話だった。【日本の夏は、やっぱり怪談】 2022/07/19
ネムコ
34
相変わらずの黒木あるじ品質。百話も入っているにも関わらず、一つ一つの話のクオリティが高い。九十六話から百話まで、東北大震災関係のお話。まだ、辛いですね…。2018/04/11
行加
27
百物語の語り手は数多くいらっしゃいますが、やっぱり今は黒木さんが一番好きです!!怖くて、後味が良くない話も、それはそれで魅力なんですが、黒木さんが採取する話者の皆さんは、神仏に対してあまり無礼を働かないので、何となく共感しながら読めるのです。……………それにこの本、終盤にあまりに辛くて切なすぎる話を盛り込んで来るので、涙腺が弛みまくってしまいました…(T_T) ご出身が東北なのもあるでしょうが…あれはいけません…………2017/05/10
くさてる
25
実話怪談というと、リアルとフェイク、やりすぎとなにもなさすぎのバランスが命だと思うのですが、これはそのバランスがとても巧みな一冊。読んだことを後悔するような後味の話もあれば、不思議と心が明るくなるような不思議な話もあって、その組み合わせが妙。百話目を読んで、そこまでの読者としての体験で積もったものが一気に溶かされたような浄化感を感じた。本当に怖い話を書く人には必要なバランス感覚だと思います。おすすめ。2015/06/24
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