内容説明
山代屋へ奉公に上がっておよそ2年。丁稚として務めながら、幕府未公認の米先物取引「つめかえし」で相場師としての頭角を現しつつある吉左。ある日、取引に失敗して莫大な借金を作った幹助を助けるため、より賭博性の高い「日仕舞い取引」に挑む。一方、吉左を嫌う丁稚頭の百助は、正月の藪入り後も店に戻らず……。(全六巻)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BlueBerry
25
単行本だと1と2で堂島物語でしたね。これもかなり楽しめました。早速、3も読んでみます。勿論、お勧め。2013/08/07
財布にジャック
23
激動の二巻でした。経済小説というより恋愛ものの要素もたっぷりとあり、読みやすかったです。2022/07/11
水無月
16
前巻で『米切手』という言葉が気になって検索したら『堂島』という地名が沢山出て来て!!( ; ロ)゚ ゚驚き。江戸時代、世界で初めて米証券取引市場として有名になったのが堂島市場だと知った。『米切手』=『おこめ券』。経済用語は苦手だけどストーリーが面白いので続きが楽しみ2022/04/24
智哉
11
見事に駆け落ちに失敗して、いよいよ行き詰ったと思いきや、どれだけ周りの人に愛されていることか。こんな形で夫婦になれるとは思いも寄らず、とんとん拍子で人生を切り開いてしまった。凋落の一途をたどる山代屋をどうか助けてほしい。支えてくれた人たちの恩義を忘れてはいけない。2022/10/01
hiromi go!
10
自らの信念を貫く吉左に惹かれます。あと4巻一緒に居られると思うと嬉しい(笑)。久し振りにそんな本に出会いました。さて。2巻の最後で、いよいよ能登屋吉左衛門が誕生。この後の展開が楽しみです!2013/06/27