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内容説明
いったい、あの山で何があったのか。『聖域』に続く大倉崇裕の山岳ミステリー
山で不審な遺体が見つかったとき、あの男が呼び出される。
山岳遭難救助隊特別捜査係・釜谷亮二。
山岳捜査官とは、いわば「山の鑑識係」である。遭難救助隊が不審な点のある遺体を山で発見したときに登場し、残された微細な証拠や聞き込みから、彼らはその死の真実を突き止める。
四月中旬、北アルプス黒門岳で見つかった女性の遺体。彼女は、右手に握りしめた折りたたみナイフで、黄色のダウンジャケットを雪面に刺し貫いた状態で死んでいた。彼女の死の真相、そしてダウンジャケットのもつ意味とは。(第一話『生還』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
61
この暑い京都、長野も日中は暑いが夜は涼しい。せめて本でなりとも涼を得たいとこの本を。一番最後にあった英雄は以前読んだ覚えが。捜索・生還に至っては読んでいる最中にトリハダがたった。遭難した人を助ける為に一人の女性の命が消えた。もう一つは弱った人の想いを汲んで山に登るが遭難する。自殺と間違えられそうになったが・・。命とは輝いている星と同じく明るいところでは目立たない。山はなんでも受け入れてくれると人は思っているが、雪山は山岳救助隊の人の命もかかっている。無謀なことをしてはいけないと、山の神様が作者を通じて囁く2019/08/21
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
45
大好きなヤマケイの本を読みつくしたいと思いながら手にとった1冊。「生還」「誤解」「探索」「英雄」の4編からなる山岳ミステリ短編集。遭難救助隊が不審な点のある遺体を山で発見したときに、山の鑑識係である「山岳捜査官」が出動する。本書は、ベテラン捜査官釜谷、後輩の原田が事件を解決していく。ミステリと山岳、どちらも好きなひとにはたまらない。2020/03/03
タイ子
40
登山者が山で遭難したり、事故に遭ってそこに不審な影を見つけた時、山岳遭難救助隊員が出動する。ベテラン捜査官釜谷、後輩の原田が4つの遭難事故を解決に導いていく短編集。山で遭難するのもいろんな原因があり、どれも身勝手さの事故ではなく誰かのために理由があっての遭難事故っていうのがやるせなく哀しい。だからこそ、地上では生気を無くす釜谷が山に登りその理由を見つけようとする時水を得た魚のごとく生き生きとしてくる。カッコいいわ~、釜谷さん。 原田捜査官が敬い慕うってのもわかる気がする。もうこの続編は読めないのかなぁ。2018/02/25
coco夏ko10角
25
4つのお話収録の山岳ミステリー短編集。山岳遭難救助隊の釜谷と原田、他の作品でちょっと見たことはあるけど、この二人がメインの作品はこれが初めて。山ならではの事故や事件、アプローチの仕方など面白かった。2020/01/13
papako
22
大倉崇祐の山岳ミステリー。山岳遭難救助隊って警察だったのですね。山でに事故や遭難捜索をする主人公。部下の新人くん、もっと信じようよ。この方の作品は、1巻は導入。だんだんと登場人物が書き込まれて面白くなるので、それを期待かなぁ。このGWも山の事故がおこっている。みなさん、慎重に。。。2013/04/27