内容説明
ギリシアで海運業を手がける夫のザレクが失踪して二年、ペニーは野心的な義母や義弟から経営権を譲るよう迫られていた。夫は船の試乗中に、海賊に頭を撃たれて海に沈んだと言われている。じつのところ、ペニーは夫を愛していたが、彼は妻を愛してはいなかった。結婚は後継ぎを作るためだと、彼の口からはっきりと聞かされたのだ。それでも、このままザレクの死を認めるのはあまりにつらく、ペニーはだれに明け渡すことなく夫の会社を守ってきた。だけど、もう潮時ね……。とうとう心を決めた彼女は経営陣を招集する。そして義弟に会社を譲ると宣言したそのとき、会議室の扉が開いた――見るとそこには、冷徹な瞳でペニーを見据えるザレクの姿があった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
26
関係者は早々に退場。ふたりきりの世界で傷つかないよう距離を取りながら理屈っぽいほどに「愛」を突き詰めようとするヒーローとヒロイン。同じものを求めながら視点が違うので齟齬が生まれる。ヒロインは愛し愛された人と家庭を持ち子どもがほしいと望んだけれど、夫はただ後継者がほしいのだと義弟に吹き込まれて夫婦間に亀裂が。海賊に襲われたヒーローは記憶を失い二年間行方不明。ヒロインの成長は認めるけど、ベッドの頭板に彫刻されたネズミさえ誤解のもとになるってきみたちは結婚生活で「話し合う」ということがなかったのか!と言いたい。2016/03/17
MOMO
1
くたびれちゃったわ・・・なんせペニーちゃんときたら自己憐憫ドップリの自己中女なんだもの・・・だって、二年間、夫の留守を守ってた割には、会社の利益やそこに勤める人たちの生活なんて一度も考えたことなさそうだし、二年ぶりに大きな傷をこさえて帰ってきた旦那に対しも、気遣うどころか不平不満をぶつけるばかりでさぁ・・・おまけに思い込みばっかり激しくって、人の話をきちんと聞く態度さえ持ち合わせていないし、意思疎通能力にいたっては皆無ときた・・・ほんと、読んで頭が痛くなってきたわ。 2011/10/03
Mari
0
★★★2012/02/28
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