内容説明
五頭の災獣が五つの島をそれぞれ守護する世界。中央に位置する島・神槌はその守護獣を隣国・薙古によって殺され、国の実権を奪われてしまう……。第7回C★NOVELS大賞特別賞受賞作
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
4
この物語は五匹の災獣とそれぞれを神として祭っている五つの島々の中の1つの島の話です。雷獅子を祭っていた島(国)の話です。ある国の甘言に踊らされ、国が滅亡の危機に晒されていました。戦の局面をかえる大事な作戦の実行中、緋乃人は一人の小さな女の子と出会いました。この出会いは、この国の命運が掛かっていました。物語が進むほどに、強い憎しみ、哀しいほどの決意が絡み合っていたのが解り、切なくなってしまいました。2012/10/25
月華
4
図書館 最後まで、主人公より瑞雨の方が気になりました。結局、一番最後はどうなったんだろう、と思ってしまいました。2011/11/03
ぽて
4
これがデビュー作にしては、結構しっかりとした作品だった。立場とか役割とか関係なくただその存在を愛しく思い、大切にすることというものが根底に流れていた気がする。瑞雨が一番辛い役割だったけれど最後にその想いが緋乃人に伝わったので少し心が軽くなった。もう少し見せ場をガッツリとって周囲からの評価を上げてやって欲しかったかも。しっかり詰め込んだ前半に比べると、後半が若干弱かったように感じるため、もっと盛り上げれるとより楽しかった。あとは、表紙としては中のカラーページの方が動きがあって魅力的だったな。今後に期待大。2011/11/03
シュエパイ
4
親が子を守ろうとする。少年は、守りたいものをみつけて、少しだけ大人に近づく。お別れから始まって、お別れで終わる、少し切ない物語でした。本当は、誰が誰を守りたかったのか、一番守りたかったのは、誰なのかなぁ・・・。もう、傍にいられないけれど、何十年も何百年も先にならないとあえないけれど、と。それが、人と、人ではない生きものの、異なる時間だから・・・そう思い切れる日が、いつか二人の間にきますように。2011/09/25
乙浦(おとうら)
3
守護神である災獣が災厄をおこすという島々の物語。人や国を思う気持ちは十人十色、お話の根底にあるそういう「想い」が立場や受け取り方が違うだけでこじれて逆に哀しみを呼び悲しい物語をいくつも生み出す。読んでいてとても切なくなるのだけれど、でも最後にはその哀しい思いが浄化され次の世代へと国が託されていく。キャラのおかげで暗くなりすぎず、謎解きもきちんとされ総じてよいお話でした。ちょっと切ないハッピーエンドだけど好きです。ただ瑞雨のその後が気になったかな。東雲様お幸せに!!?2013/03/10
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