角川文庫<br> 「おじさん」的思考

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角川文庫
「おじさん」的思考

  • 著者名:内田樹【区分表記なし】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
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  • ISBN:9784043707058

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内容説明

こつこつ働き、家庭を愛し、正義を信じ、民主主義を守る……。「日本の正しいおじさん」たちが心の支えとしてきたモラルや常識が棄て去られてしまった現代、「おじさん」たちは何を指針に生きれば良いのか。最も信頼できる論客が、今こそ「正しいおじさん」の功績を讃え、思想体系を整備し、成熟した大人として生きるための思考方法を綴った、知的参考テキスト。解説は平松洋子(エッセイスト)。

目次

第1章 「おじさん」の正しい思想的態度(「普通じゃない」国日本の倫理的選択;国際社会における威信より大事なもの;「護憲」派とは違う憲法九条擁護論 ほか)
第2章 老人国日本にむけて(夢の中年シングル生活;「人類の滅亡」という悪夢の効用;「お先にどうぞ」という倫理的生き方 ほか)
第3章 「説教」はおじさんの義務であり権利である(大学全入時代にむけて;押し掛けお泊まり中学生;フリーターの隠れた社会的機能 ほか)
第4章 「大人」になること―漱石の場合

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

50
初期のエッセイには内田センセイのモノの見方のエッセンスが凝縮されており、読みやすいですね。「私は『私』の多重人格の一つにすぎない」ことを自覚するのが「大人」。親であることの本質は、わが子についての責任をほかの誰にも先んじて引き受けること。そして、すべての友達に告げてきた言葉「金なら貸すぞ。夜露がしのげる場所がなければ家においで」。…。わが身を振り返りつつ、「おじさん」も捨てたものではありません(笑)。2016/03/21

やっち@カープ女子

35
おばさんも読んでみた。日頃何気なく過ぎて行く事に対して鋭い批判と分析をしている。おじさん的っていうか、思考がとっても哲学的でこんな見方をするのだと感心して新鮮だった。2016/03/19

Gatsby

29
私が「内田樹」を発見した本。文庫が出たのを機に、購入して再読。当時あまり読みたいという気にさせてくれる本がなかったのだが、まさに「私のために書いてくれた本がある!」と思ったのが、この本であった。以来、私は音楽よりもずっと読書の方に向いている。「エースをねらえ!」の宗方コーチの話や、小津監督の話、TOKIOの「ガチンコ」で出てくるラーメン屋の佐野師匠の話、ラカンやヘーゲル、日本国憲法やナショナリズムの話… どれだけ内田先生に知的刺激を受けたことだろう。そんなエッセンスはこの本にすべて詰まっている。2011/08/16

ikatin

22
「街場・・」に比べ、展開がやや冗長な感じがするのは2000年前後の作であるためか?しかし、いずれも”う~ん、そう来ますか”と納得してしまう。私も煩悩のイヌが頭の中でわんわん吠えてるおじさんの部類なので、”も少しどうにかならんかね?”と言われそうであるが、逆に自信をつけさせてもらったのかもしれない。2011/10/05

佐島楓

19
漱石を読んでいた中学生当時は、登場人物が若者であってもみんなすごく老成して見えた。だから今回内田先生の論文を読んで、大人未満の人々の物語だったのか・・・と今さらながら衝撃を受けた。歴史的背景も含め、きちんと読み返したい。解釈が私の中で大きく変わることを期待して。2011/07/24

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