内容説明
列島を揺るがせた未曾有の震災と、終わりの見えない原発事故への不安。今、この国が立ち直れるか否かは、国民一人ひとりが、人間としてまっとうな物の考え方を取り戻せるかどうかにかかっている。アメリカに追従し、あてがい扶持の平和に甘えつづけた戦後六十五年余、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時である――深い人間洞察を湛えた痛烈なる「遺書」。
目次
1章 平和の毒(敗戦の光景;「堕落論」と戦後;「牙を抜かれた怪物」;忘れられた江戸の成熟;垂直な価値の基軸 ほか)
2章 仮想と虚妄(首都の不安;「一番豊かで、一番あわれな子供たち」;正統な青春、透明な閉塞;ルネサンス以来の文学の主題とは;「太陽の季節」とその時代 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
65
年配のかたの今後に対する不安というものがよくわかった。しかし我欲の塊のようなものの原発の推進をしているのは疑問。世の中が堕落しているという人もまた堕落していると感じたことも残念だった。2011/12/24
月讀命
58
2011年3月、日本列島を地獄へ誘った未曾有の東日本大震災と、それに続く終わりの見えない福島第一原子力発電所の事故への不安と経済危機などを脱却し、日本国が以前の日本にたち戻れるかどうかの瀬戸際である。立ち直るためには国家はどの様に舵取りするのか、そして国民ひとりひとりが、人間として正しい物の考え方で判断し、行動してゆくかどうかにかかっている。かつて日本は、米国に追従した事で平和と繁栄を享受してきたが、今こそ「平和の毒」と「仮想と虚妄」から脱する時であると解いている。私は、著者を個人的にはあまり・・・・・・2012/11/15
カレー好き
25
石原慎太郎さんの著書。遺書のように堕落した日本を憂う。核保有、兵役など、自国は自分らで守る気概がなければ自律した国家にはなれない。福沢諭吉の言葉が沁みる。立国は公ではない。私だ。独立自尊。国が沈むことに付き合うつもりは毛頭ない。2022/02/27
Nobu A
24
石原慎太郎著書2冊目。前著は1人称の田中角栄自伝だったので参考にならず。本著が初めての評価対象。まずに筆致に目が行く。「醵金」や「猖獗」と言った晦渋な表現を時折挿入し、文学臭を撒きながら文章を構築。2章立ては驚きだが、現代の物欲、金銭欲、性欲だけを満たそうとする風潮を慨嘆し、国民としての義務の履行を提唱。徴兵制や移民政策等、随所で愛国心が強い人だと感じる。都知事としての功績は賛否両論だが、排ガス規制や尖閣諸島購入提案等、今の政治家にはない力強いリーダーシップを発揮。個人的は好きだな。惜しい人を亡くした。2022/02/26
零水亭
24
(ケッコンカッコマジした年に買ったので色々な思い入れがある本。新妻に勧めたらポカン…とされてしまった)
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