内容説明
心臓移植により、臓器提供者の記憶だけでなく、手首の長掌筋腱が体外に飛び出し、〈触手〉や〈刀〉に変化する謎の力まで受け継いでしまった雅之。事態の真相を知るべくドナーの正体を探った雅之は、やがて美しい女性・舞と出会う。彼女はドナーだった優人の親戚で、シャーマンと呼ばれる不思議な力をもつ一族のひとりだった。さらに一族の異端者・秀人が、彼らの命を狙ってくる。シャーマンの力に目覚めていく雅之の運命は──!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kochi
18
連続殺人鬼に襲われ負傷した雅之は、ストーカーしていた砂田舞から、古代から続くシャーマン一族の驚くべき秘密を知らされる。やがて、シャーマンたちの争いに巻き込まれた雅之は、羅刹となった殺人鬼に立ち向かうのだが・・・心臓の筋肉や移植にまつわる今の科学では説明できてないという謎とか、ウニのとげのしくみとかを、いかにもという形で、鍋に放り込み、かき混ぜて、ぐつぐつ煮て、出来上がったホラ話が、これぞ、梅原サイファイって感じ。ジェットコースターのように目まぐるしく変転する話は、果たして3巻で大円団をむかえるのか?!2019/07/13
伶夜
11
どんどん設定が加わっていく。 ちょっと前のラノベみたい。2019/01/26
MarsAttacks!
10
心臓狩りも2作目、主人公に備わってしまった異能力、その正体が判明します。梅原さんの他の作品のような、スケール感や濃密さを期待していた割には、今作はなんか身内話と広がりのなさを感じてしまう。次で最終巻どんなエンディングを迎えどう思えるのか、期待と不安を抱え次へ2016/04/20
あたりめ
3
三巻に続く2020/09/12
sayan
2
だんだん話の展望が見えてきた。「カムナビ」でも取り上げられた箇所もあったが、なんだか読んでいて「寄生獣」やドラマの「SPEC」などを断片的にイメージする箇所があったものの、うーん、ちょっとあっさりしすぎかな。もう少し、シャーマン部分の深堀があってもよかったかな。2016/07/02