内容説明
フィンスタニスの新米領主・ルノアリアの悩み。先日、美貌の従者・クレイルの内に潜む、炎の精霊にキスされそうになった。それ以来、彼のことが頭から離れないのだ。そんなとき、兄・リュシアンが抜き打ち視察に訪れる。焦るルノアリアだったが、厳しいリュシアンの精査によってキレたロゼが、彼女を誘拐してしまった! 助けに向かったクレイルとリュシアン。しかし些細なすれ違いから、いつしかルノアリアを巡る決闘騒ぎに発展して!? ひとと精霊が共に暮らす、お嬢様領主の奮闘記・完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
18
少女向け、ファンタジー。シリーズ物、最終巻。 「精霊祭」のはずが何時の間にか「ドレスお披露目祭り」に変わってしまい、ロゼの男心からの見目麗しい姿は優勝という栄誉?に輝いた。 損な爆笑じゃない、そんなのほほんとしたいい関係を築いてきたルノアリア。が今回は兄であるリュシュアンの手厳しい「調査」が入ったり、更に規模や難易度が跳ね上がった大問題が発生する。2013/06/02
れいき
4
たいへんへんたいが!ええと最終巻の寂しさもハッピーエンドの余韻も吹き飛ばす、真性変態王子のファーストインパクツひどい(誉めてる)こうなったらオルキアとフィーちゃんの年の差身分差ラブをお願いしますせんせい。2011/06/19
しゃちおおかみ
4
フィンスタニス伯に序爵されるんだ。めでたしめでたしだ~。でも主役の二人も、ロゼとライアも、年を重ねるスピードにズレがあるけどどうなるんだろう・・・。釣りじいの持ってきたのはなんで「婿」養子なの?男爵の養子として伯爵令嬢の婿になるんじゃないの?。2011/06/18
織花
3
安心して読める乙女ファンタジー。最終巻とは、もっと続くのではと予想してただけにびっくりでした、が面白かったです。普段ならいらいらするヒロインヒーローの斜め勘違いも、まわりのキャラクター等々の個性とあいまってむしろ魅力的。ぶれない志と話の筋、想いとそれぞれの立ち位置による心地よい流れに乗って気持ち良く読了しました。領地を統治する難しさも感じ、ヒロインの真実発覚後のはっきりとした動きは小気味良かったです。面白かった。2011/06/18
ぽしょ
3
何しろ一つの領地全体の話なので結構な数の登場人物でしたが、まとまってて面白かった。 その上最終巻にして新登場の第二王子、すごいインパクト。王子に対する態度とは思えない皆のあしらいにも爆笑。個人的にご贔屓にしていた兄も、ちゃんと出番があってよかったー。微妙にかわいそうなところがまたツボ。2011/06/17