内容説明
「絶対逃げ帰ったりしないわ!」……伯爵令嬢・ルノアリアは決意していた。兄と交わした「王より授かった領地を父に代わり1年間治める」という賭けに勝たなければ、親ほども年の離れた変態公爵と結婚させられてしまうのだ! たった2人の供を連れ、恐ろしい魔物が徘徊する谷・フィンスタニスへ向かうルノアリアだったが、そこへ魔物が現れた! 恐怖に震える彼女を救ったのは--炎を纏った超絶美形の魔法使い!? 「ようこそ領主代理様」……ルノアリアの、ときめき時々奇妙な領主生活が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
でんか
18
ふつうなかんじ。気合は十分だが若干空回り気味なヒロインがフィンスタニスといういわくありげな地に赴き、かの地を統治するべく四苦八苦する話。イケメンな亜精霊さんやら、酔いどれ魔法使い等々、その地に住む住人さんは一癖ありそうな人物ばかり。はたしてヒロインは、この国で上手くやっていけるのか?てな話。全三巻で完結済み。亜精霊さんが主人公を大事にしてる辺りは少女小説らしく、きゅんきゅんしますな。文章はサクサク読めるんですが、ちょいと説明の分かりにくい所があるかも。2018/05/03
秋製
17
少女向け。シリーズ物、ファンタジー。偉大な領主だった亡き母親に憧れを抱くルノアリア。彼女は道楽&放蕩に明け暮れる父親と兄に、口やかましいと疎まれ、家族の仲はよくない。ある日父親がエンデ国王に貴族間でたらい回しにされているある領地を「一年の期限付き」で任される(押し付けられた)。誰が行くのかで親子喧嘩が勃発、更に兄の策略(?)ともいえる賭けにに応じ、彼女は「領主代理」として2人の供を従えていわくつきの領地にと向かった。2013/06/01
梅みかん
10
お母様に憧れすぎて、自分に自身がないけど、志と責任感が強い主人公が空回りながらも頑張ってる。ヒーローはこれからどんどん振り回されるとよい。2021/11/10
ばにー
3
領主の知識が何も無いが、その地位にあった憧れの母に追いつくことに必死で、人に迷惑かけまくり、な女の子のお話、だと思う。こんな娘がいる父が不憫。大抵、出来過ぎの妻を持った夫というのは立場が無いもので、母の生存中、父はほとんど自由がなかったはず。その父の心情を理解せず、単に「弾けた能無しの父」という扱いのヒロインに共感出来ず。そこだけかなり気になりましたが、文章は読み易い。たまに文調ががらりと変わり違和感もあるが、許容範囲。人間ではないヒーローに溺愛され、ヒロインの幸せな将来を仄めかす一巻でした。2015/04/20
ぽしょ
3
最後に兄が全部持って行きましたw(個人的感想)。クレイルはもうちょいがんばれ。フィーちゃんに負けてます。2011/01/19