内容説明
ハイ・カヴァラーンの四大連壕のひとつ、ブレイスから追われる身となったダーク・トラリアンは、グウェンとともに、AI制御の巨大都市チャレンジに身を潜めていた。だが、追跡術に長けたブレイスのマンハンターは容易に足取りをたどり、ふたりに迫っていた。果たして、ダークとグウェンはこの危険極まるデス・ゲームを生き抜くことができるのか……。米SF界の巨匠がロマンチシズム溢れる筆致で描いた、伝説の第一長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
わたなべよしお
19
ジョージ・R・R・マーティン、いいね。「氷と炎の歌」シリーズ(なかなか新作が出ないけど)もいいけど、本作は初の長編ながら、とても面白かった。ラストは、これで終わり?と読了直後は思ったけれど、だんだんと、これはこれでいいのかもと感じている。著者が創り上げた宇宙。もっと味わいたいよね。2024/11/09
mejiro
10
カヴァラーン人の社会は古式ゆかしく封建的で、主人公は彼らに反発する。だが、話が進むうちに最初の印象と違う様相が見えてくる。元恋人と主人公の複雑な関係、彼女の苛立ち、彼の迷いなど、登場人物の心理描写も見どころ。内容を詰め込みすぎて、並の作家ならストーリーが破綻しそう。分厚い物語をしっかりまとめる手腕に感嘆した。ただ、痛快な小説ではないので好みは分かれるかも。読了直後はラストが唐突に感じたが、ある星の終末、新たな神話のはじまりを予感させて余韻があった。訳者あとがきがよかった。 2017/09/27
けいちゃっぷ
6
なんとか読み終えた。 ダークとグウェンとヴィカリーの三角関係も鬱陶しいだけだったし、数々の名作へオマージュを捧げたと言われてもピンとこなかったし、ラストもなんだかな。 368ページ 2013/07/31
Saiid al-Halawi
6
正直ここまでプロットを広げてるんだったらそれこそ『氷と炎の歌』と同じくらい、せめてこれの倍くらいボリュームあった方が盛り上がるんじゃないかなって思った。アクションとか要らないから。2013/01/26
46neko
5
処女長編だそうです。全体を覆う雰囲気が重くて途中で止めようかと思ったが、最後まで読んで良かった。ラストのダークの選択に霧が晴れたような気がした。(結果は言わぬが花なんでしょう)心に残る印象深い作品でした。2024/12/07