文春文庫<br> 火村英生に捧げる犯罪

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文春文庫
火村英生に捧げる犯罪

  • 著者名:有栖川有栖
  • 価格 ¥631(本体¥574)
  • 文藝春秋(2016/05発売)
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  • ISBN:9784167816018
  • NDC分類:913.6

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内容説明

臨床犯罪学者・火村英生と推理作家・有栖川有栖のかけあいが楽しい「作家アリス」シリーズの短篇集。「とっておきの探偵にきわめつけの謎を」──火村英生のもとにprof. Rを名乗る者から送られてきた犯罪予告めいたファックス。トリックの小さな綻びから犯罪が露呈する表題作ほか、過去の影におびえる男の哀しさが余韻を残す「長い影」、殺された男の側にいた鸚鵡(おうむ)が真実を暴く「鸚鵡返し」など、ごく短い掌篇から短篇まで珠玉の作品が並ぶ1冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nobby

129
作家アリス18作目は短編集。10頁から70頁と寄せ集め的8篇ながら、結構な仕掛けや綺麗に連なるロジック披露するのはお見事!相変わらず自他ともに認める道化に徹するアリスの魅力満載(笑)少々やっつけ偶然を感じながらも、限られたボリューム内で本格ミステリを完結させるのは鮮やか♬最も印象に残ったのはやはり表題作!警察にアリスに火村そして事件と全く絡み合わない4つの視点が何気ない2人の会話から溶解していくのが絶品!「殺意と善意の顛末」での何ともマヌケな失態に続いてされた謎解きに思わず「ホーっ」と感嘆できるのもいい!2022/08/30

gonta19

127
2011/6/10 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2023/10/2〜10/4 2年半ぶりの有栖川作品。オール読物と携帯サイトJ-ミステリ倶楽部に掲載された色々なパターンのシチュエーションのショートショートや中短編。最初の「長い影」が一番かな。2023/10/04

ダリヤ

125
ひさしぶりの有栖川さんと火村さん。短編集なのでほどよい濃度でさまざまな角度からの事件が解き明かされてとても読みやすく、おもしろかった。やっぱり火村さんがかっこいい。2015/03/31

110
ドラマが面白いので、原作を読んでみたくなった。短編集で、謎解きがたくさん読めたのが良かった。次は短編集ではなく、長編を読んでみたい!2016/02/06

がたやぴん

90
タイトルが魅力的すぎ。長編だと思い込んだまま目次を見て意気消沈。短編でした。掌編を含む8作品が掲載。絞殺、撲殺、刺殺と犯行は多岐に及ぶ。アリバイトリックが多く謎の解明が論理的で腑に落ちやすい。フムフムなるほどねと読みすすめるタイプの人だけでなく、短編でありながらもキッチリ推理しながら読むタイプも満足できる。過去9作の短編集より満足度が高い一冊だと思います。一押しは「長い影」です。表題作名には作者の意図があったが感じ取れず残念。文庫版あとがきに掲載されています。単行本派の人は、立ち読みしてみてはw2015/07/01

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