内容説明
“江戸の食文化”をモチーフに書き下ろされた二十篇のショートストーリーと、歴史雑学がちりばめられたエッセイがクロスオーバー。映画「武士の家計簿」の脚本家が描く江戸の食風景。
■CONTENTS
筍ごはん/鯉のあらい/鰻丼/稲荷鮨/みそ田楽/きんつば/どじょう鍋/文字焼き/瓜茄子漬け/鮎の塩焼き/時雨茶漬/大根飯/たまごかゆ/しじみ汁/てっちり/天ぷら/雪消飯/年越しそば/すき焼き/言問団子
■著者
柏田道夫(カシワダミチオ) 小説家・劇作家・脚本家・シナリオセンター副所長。1995年「桃鬼城伝奇」で、第2回歴史群像大賞受賞。同年「二万三千日の幽霊」で、第34回オール讀物推理小説新人賞も受賞。脚本家として手掛けた「武士の家計簿」は、歴史ドキュメンタリーである原作をドラマとして仕立て直し、映画(フィクション)化。映画関係者のみならず高い評価を受けた。※著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
目次
筍ごはん
鯉のあらい
鰻丼
稲荷鮨
みそ田楽
きんつば
どじょう鍋
文字焼き
瓜茄子漬け
鮎の塩焼き
時雨茶漬
大根飯
たまごかゆ
しじみ汁
てっちり
天ぷら
雪消飯
年越しそば
すき焼き
言問団子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しおり
12
江戸の興味深い食文化と、ファンタジーやフィクションが絡み合った短編は、笑いあり涙あり。情景が頭に浮かぶ料理と人間模様、どれも私にとって秀作でした。ちょっと澪つくし料理帖を思い出します。柏田さんは、映画「武士の家計簿」の脚本家だそう。お勧め!2018/08/28
にっしん
1
江戸の食文化に触れる短編集。読みやすかった2020/09/05
暁
1
短編集なので時間のある時に気軽に読めます。題名では武士の〜となっていますが、武士ばかりが主役ではなく、町人・遊女・泥棒等々様々です。内容も、史実をもとに味付けしたもの、なんだか不思議な物語、人情ものなど盛り沢山です。ただ、私は少々読みづらさも感じました。(江戸時代の)歴史的な知識、落語などの知識が絶対的に足りないための理解不足のためかと思います。1話毎に蘊蓄として説明も加えられていますが、上記の理由でストンと入ってこないことも多くありました。とはいえ、食を通した人情劇。もう少し勉強してもう一度読みたいです2011/06/18
k.t
0
ドラマで有名になった本。小説とコラムがセットになった体裁になっていて、エンタメ的おもしろさと「へぇ!」という体験がセット。2015/09/26
マイナビ新書評価
0
★★★☆☆(普通)2015/08/10