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内容説明
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銀河は宇宙空間に一様に分布しているのではなく、密集しているところとまったく存在しないところが混ざりあって、所々に穴ぼこが開いたような格好をしている。宇宙はいったいなぜこのような構造になったのか。宇宙の誕生に手が届くくらい奥深く覗いてみると穴ぼこと思われていた空間に得体の知れない物質が……。宇宙の進化の行方を支配する暗黒物質の謎に迫る。(ブルーバックス・2011年5月刊)
目次
第1章 宇宙原理からの脱却
第2章 怪しい予感
第3章 宇宙の大規模構造
第4章 銀河を守るもの
第5章 重たい銀河の集団
第6章 歪んだ宇宙
第7章 宇宙を操るもの
第8章 そして宇宙は進化した
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
JOJO
31
宇宙の進化についてわかりやすく書かれている。「なぜ宇宙はこうなっているのか?」→仮説、調査→あらたな疑問→仮説、調査という感じで宇宙論は構築されていっている。天文学者は宇宙探偵と言ってもよいだろう。今現在の宇宙に関する疑問は「ダークマターとダークエネルギーの正体は何か?」だろう。通常物質(原子)は宇宙の質量の内わずか4%程度しかない。96%が正体不明のダークマターとダークエネルギーでこの宇宙は満ちている。ダークマターは間接的にその存在は確かめられているが、ダークエネルギーについてはまるでわかっていない。2019/10/15
inami
29
◉読書 ★3.5 活字中毒ならぬ、やや「宇宙」中毒なので(笑)ときどき関連する本を読みたくなる。本書では、天文学の抱える大きな課題の一つ、「宇宙の大規模構造(柵構造、泡構造・・)」の姿を解き明かし、宇宙の進化について述べられている。本書の発行が2011.5.20と10年前ということもあり、内容にこれといって目新しい部分は見つからなかった・・カール・セーガンが「天文学は我々を謙虚にさせ、自らが何者かを教えてくれる経験である」と述べているが・・そもそもどうして、この宇宙はあるのだろうか・・今日も眠れない(笑)2021/06/28
kaizen@名古屋de朝活読書会
28
#感想歌 OCI理論爆発モデルなりエドガーアランポー「ユリイカ」も読も 暗黒と真空違い距離なのか物がないのにどう測るのか2016/09/21
風竜胆
8
まだまだこの宇宙は分からないことだらけだ。そんな宇宙の不思議さと魅力を、多くの観測結果と共に教えてくれる一冊である。2013/02/23
calaf
7
この宇宙は、暗黒物質(ダークマター)に支配されている。そしてこの暗黒物質がない限り、銀河も星も137億年の宇宙の歴史の間には成長できないため、当然人間も生まれなかったであろう...暗黒物質が何であるかさえ分かっていないのに (汗) ..... 現在の宇宙論は、そんな状態らしい。しかもエネルギー的には、暗黒物質でさえ脇役であり、暗黒エネルギーというものが75%という大部分を占めているらしい...宇宙は壮大だ...2011/07/21