内容説明
「かじゅとぉ……お願いだから『婚約解消しないで』って言いなさいよぉ……」一斗への婚約解消宣言を早くも後悔しはじめる来珠。ところが肝心の一斗はここぞとばかり恋歌やゆかり子からラブアタックを受けていた。そのうえ機動魔法兵・エニグマの操縦訓練を受けるため軍に入隊することになった一斗はますます来珠との時間がなくなっていき──。すれ違う2人の関係はこのまま終わってしまうのか!? 大人気シリーズ、運命の第8弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
12
人型怪蟲の侵攻が激しくなり、東京帝国も安全な場所とは言えなくなる。巴御劔から専用機を送られた一斗は訓練を受ける為、軍に入隊する。そして怪蟲一掃作戦の最中、怪蟲の女王と呼ばれるものに遭遇し自身の時空砲に巻き込まれ、目が覚めるとそこは82年前,東京帝国が建国される1年前に飛ばされていた。初代皇帝・北条皇斗を探す一斗だが…。8巻で化ける,8巻までは読んだ方がいいと書評されてる8巻についに到着。九州が滅亡し人間が住める日本に残された場所は東京だけになるという過激な展開から始まる今回。東京帝国にも人型怪蟲が→2014/01/16
晦夢
11
この巻は本当に本当に素晴らしい。感動の嵐。怒涛の伏線回収に、シリアスな展開。シリアスな中でも花恋ちゃんや雪絵とのゆるいやり取り。一斗がしっかり主人公してた。さらにここが通過点にすぎないという事。作者も1巻の時から書きたかった話とあるのも納得な出来栄え。最高すぎる。2013/11/16
2匹のニャンコ世話担当
10
何、この展開?怪蟲の侵攻が激しくなって、ゆかり子は自沈、来珠は来襲に巻き込まれ重体。ついに一斗が訓練を受けて「専用機」で出撃したが、思わぬ旧知の存在が敵として現われる。ここからは運命のいたずらか、歴史と国の礎を造る存在として生きることになる・・・。82年前にタイムスリップして、これから伏線の回収と発展に移るわけですが、恋歌と“娘”が現れたことで、時空を越えたストーリー展開がなされるんだな。でも花恋の奔放さは遺伝子として恋歌に受け継がれてるんだね。あとは雪絵が案外に憎めないキャラだったけど、どうなるのかな。2014/06/02
牧神の午後
8
帯の惹句と内容の雰囲気ギャップが酷すぎる(褒め言葉)。但し、特に物語の序盤は今までの日常の崩壊とも言うべきへビィな展開なんだけど、文章が上滑りしている感じ。これはひょっとして狙ってやっていることなのかもしれないけど、パロディ文体は健在で、世界の悲惨な状況を一言で「この時期世界は」な調子で軽く触れるだけなもんで、せっかくの悲劇的なシーンが空気のように軽い。一方で後半の主人公の悲壮な決意とようやく主人公らしく活躍するシーンは今までの伏線回収も相俟って、とんでもなく泣ける。そしてラストの今後へのヒキが秀逸。2011/04/28
チロル
7
ここまで読んでほんとにほんとによかった!竹井さんは一巻を書いてる時からこの巻の事を考えていたとあとがきに書いてありましたが、ここまで完璧な展開を考えていたとは脱帽です。前半は今までにないようなバトル展開でゆかり子や愛菜のシーンには感涙し、それ以上に後半は最高でした。この怒涛の展開がたった一巻で収まるとは予想できません・・2012/11/05