内容説明
忍術使いの侍が活躍する本格時代劇が登場!
著者の谺雄一郎氏は、2010年に小説『十三人の刺客』を上梓し、映画の大ヒットと共にその確かな筆致で注目を浴びた本格派時代劇作家です。今作品は御家人・多々羅醇堂を主人公とする書き下ろしシリーズの第一作目になります。
…時は江戸末期。多々羅醇堂は、気楽な御家人生活を送る酒好きな快男児。しかしもう一つの顔は江戸に起こる事件の数々を追う名探偵。名奉行遠山金四郎から密命があれば得意の忍術を使って怪事件を解決していく---。
実直な旗本・座光寺伊織が何者かに惨殺された。不可解なこの事件を醇堂が追っていくうちに、時の将軍の側妾・お美代の方が密かに催す淫靡な宴の実態に突き当たった---。
小粋な芸者・蔦吉、美丈夫な七化けの巳之助ら力強い手下も活躍して事件の闇を暴いていきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
5
醇堂、九八郎、礼之助が、それぞれ繋がっているとは知らず動いているのが、何と言っても歯がゆい。今なら携帯で連絡取り合って、とすぐ連携できるのに!2015/02/05
なつき
2
裏の世界では「霞」と呼ばれる醇堂は表向きはただの40前の貧乏御家人。ある夜、裏に住む貧乏御家人が浪人と対峙しているのに行きあうが・・・。絡み合う過去と現在の事件、バラバラなそれが1本にまとまっていくのが面白い、はずなのだが、なんだか散慢に感じてしまった。同じように、それぞれ魅力のあるキャラクターが出てくるが、誰も深く掘り下げていない感じで誰に注目して読んだらいいのか分からなくなる。書き方を変えたらもっと面白くなりそう。2013/04/05
やまほら
0
前半なかなか読み進められず。筋はそれなりにおもしろいのだが…。2013/01/23




