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内容説明
楊貴妃は日本人? 淀君は大坂城で死ななかった? 歴史の隙間に顔を覗かせる奇説・珍説の数々。放埒な想像力を杖に、正史に影のようにつきまとう「妄想」から日本の歴史を読み直す、井上流日本史幻視紀行!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
香菜子(かなこ・Kanako)
19
妄想かもしれない日本の歴史。井上 章一先生の著書。歴史嫌いの子供たちでも楽しく読めそうな一冊。歴史学者からしたらでたらめな話と思われるのかもしれないけれど奇想天外な話をきっかけに歴史を好きになる子供たちがいればそれは素敵なことだから。妄想でもなんでも好きになることが大切。2023/08/18
喪中の寺ちゃん
16
『美人論』で有名になった学者・井上章一の日本史エッセイ。かなり読み易い軽みのある文章だが、実に面白い。第1章はよく聞く話(龍馬英雄伝説や西郷星)も多く、ハズレかと思わせるが、2章からぐいぐい読ませる。4章5章が著者の真骨頂だろう。遣唐使は美男揃いだなんてロマンチック。信長の舞った敦盛の舞い方は不明。看護婦エロ視の起源。頼朝の朝廷への執着(関東関西で解釈が違う)。大化の改新での朝廷の美女集め。良い。2013/03/26
tokkun1002
8
歴史観の補正に着手。2011年。大化改新により公地公民制、律令制ととともに采女も始まる。美人を朝廷に貢ぐことになるんだ、法規で。学校で教えなさいよ、ちゃんと。そんな国だ日本は。かつての天皇はやりたい放題。「万葉集」「大和物語」にも采女の話あり。「日本書紀」は更に酷い記録、性奴隷状態。采女舞姫よろこび組。日本をさす倭は、「ちっぽけ」「みみっちい」との意味で中国が示したもの。“我こそは倭の国の〜”ってことはないわけだ。楊貴妃は日本人スパイ。「古事記」女装英雄ヤマトタケル。など。2014/10/07
紫草
7
「ジンギスカンは源義経だった」とか、史実かって言われると「そんなわけない」のだけど、そいう言い伝えができたことには何らかの意味がある、というお話。自分の故郷がすばらしいところであってほしいとか、日本がすごい国であってほしいとか、当たり前の気持ちだけど、歴史を見るときにその気持ちが入ると事実から離れた何かができてしまう。日本史では学校で習ったことが違ってたことがよくあるけど、それって新史料の発見だけではなくて、その時々の史観の影響も多々あって、そこから完全にフリーになるのは難しそう。学閥とかもありそうだし。2021/04/17
Gen Kato
4
将門の「たたり」、義経と西郷の生存説、羊太夫、たぬき、弥生式土器の名称、邪馬台国畿内説、熱田神宮と楊貴妃など、トンデモ俗説が生まれた背景や「あれ?」と引っかかるような歴史のあれこれを取り上げた一冊。弥生式土器って名前、確かに変だよね。あと、邪馬台国畿内説が「確定した」ように語られるのはいまだに抵抗があるので、筆者のお言葉は心強かったです。2018/06/07
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