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内容説明
2012年ノーベル医学生理学賞受賞の山中伸弥教授と、2008年ノーベル物理学賞受賞の、益川敏英教授の対談集。トップクォークの存在を予言した物理学者と、世紀の偉業と言われるiPS細胞の生みの親。日本最高の頭脳が全てを語り合った! 大発見はどうやって生まれるか? 生命の神秘はどこまで解明できるのか? やっぱり一番でなきゃだめ。神はいるのか? 考えるとは感動することだ! 意外な素顔や挫折体験など知的刺激の詰まった1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろくせい@やまもとかねよし
169
人間幸福の正体に近づいた心地。大変な良書。特に益川さんの言葉が心に残る。山中・益川の座談だからこそ紡がれ、言葉として表現できた貴重な思考。セレンビリティーを否定し、尽きない努力が成功に近づくとする。しかし、努力だけでは大きな仕事はできない。それには、明確であるが非常に柔軟な目標を常に射程させる必要があると解く。達成には他の人の協力が必要だとし、そのため、どんな仕事の成果もシンプルにまとめ、自分以外に理解させる技術も不可欠だと提案。そして「我々人類は、もっと謙虚に科学の謎に向き合わなければいけない」と結ぶ。2021/11/10
ehirano1
94
#タイトルが仰々しくないかい?と思いましたが、読んで納得。#読むとなぜか元気が出ます。#山中先生の赤裸々な話は実は本人のドライビングフォースになってる(と思います)。#世紀の発想はお風呂場から。#終章は圧巻!この章だけで飛びぬけています。2019/10/13
ehirano1
82
山中先生曰く、ある目標に向かって真っすぐ突き進む「直線型の人生」と一旦やり始めたことでもダメだと思ったら違うことをやり、もっと面白そうなことがあればそちらに方向転換するクルクル回転する「回旋型の人生(≒フレキシブルな人生)」があるとのこと。どちらが良いとか悪いとかではなく、私は後者型だと感じた次第です。2023/02/14
かわうそ
76
★★★★★染色体の端っこにはテロメアというしっぽのような部分がある。テロメアがある長さまで短くなると、細胞はそれ以上、分裂できなくなる。iPS細胞はそのテロメアの長さを長くできる。さらにiPS細胞はいったん分化した細胞をもとに戻す。細胞が初期化されない場合は、除いた遺伝子が細胞と初期化に必須の遺伝子である可能性が高いという考え方に基づいて検証していった結果、たった一年で、初期化に必要な遺伝子「オクトスリーフォー」、「ソックスツー」、「カーエルフフォー」、「シーミック」総称して「ヤマナカファクター」が見2016/10/10
ehirano1
73
重要メモ! ■机に向かっている時⇒非常に細かい議論を積み重ねるような思考向き。 ■シャワーしている時⇒自由に枠を超えていくような発想向き 2022/07/23