そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

そして官僚は生き残った 内務省、陸軍省、海軍省解体―昭和史の大河を往く〈第10集〉

  • 著者名:保阪正康
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 毎日新聞出版(2014/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784620320342

ファイル: /

内容説明

最大の事業仕分け、GHQによる官庁中の官庁・内務省と巨大な人員を擁する陸軍省、海軍省の解体。
だが官僚たちはしたたかだった。名とかたちを変え組織は残った。

<目次>
最後の陸相・下村定の未公開手記
陸軍省消滅と下村陸相の国会での謝罪演説
陸軍最後の日──昭和天皇と下村陸相の涙
陸軍最後の日の皇居内──侍従武官の証言
「公」のためと「私」のための自決
なぜ俺が敗戦国の軍使に──河辺虎四郎の憂鬱
敗戦は「我等軍人の罪」──自決したO大佐の真摯な反省
“官庁中の官庁”内務省解体を目指すGHQ
内務省解体とGHQ内部の確執
“責任ある政府”──ケーディスの理想と内務省解体
解体目前の内務官僚たちの心中──鈴木俊一の証言
国家警察と自治体警察──警察改革を巡る攻防
警察法改正──ゆきづまったアメリカ型警察制度
内務省終焉──真に解体すべきは悪しき官僚制度
海軍は開戦に反対していたという“神話”の誕生
最後の海相・米内光政の訓示に込められた思い
米内光政の見事な出処進退と消えた海軍の戦争責任
戦後、一切の公職に就かなかった井上成美の生き方
「三笠」艦上から海軍解体の日を思う
特攻作戦の責任と海軍将官の自決
海軍という理想郷のなかで消えた「勇断」
警察予備隊創設と旧内務官僚と旧軍人の対立
自衛隊の基礎を作った十一人の旧軍佐官クラスの任用
そして官僚機構はかたちを変え、残った
あとがきに代えて──戦前、戦後とも責任をとることのない官僚組織

目次

最後の陸相・下村定の未公開手記
陸軍省消滅と下村陸相の国会での謝罪演説
陸軍最後の日―昭和天皇と下村陸相の涙
陸軍最後の日の皇居内―侍従武官の証言
「公」のためと「私」のための自決
なぜ俺が敗戦国の軍使に―河辺虎四郎の憂鬱
敗戦は「我等軍人の罪」―自決したO大佐の真摯な反省
“官庁中の官庁”内務省解体を目指すGHQ
内務省解体とGHQ内部の確執
“責任ある政府”―ケーディスの理想と内務省解体〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

金吾

10
○面白かったです。内務省、陸・海軍省の解体される経緯がよくわかります。また、官僚が如何にして生き残るのか、また国家を滅亡させたことにたいし責任を感じていない官僚が何故こんなに多いのか、解体される段階においても他組織に責任を擦り付け自組織の責任を回避するのかしかもそれが成功する等、好奇心を刺激します。2020/05/10

k.kishida

6
本書を読むと官僚というのは昔から狡猾に動き回り一筋縄ではいかない生き物だということがよくわかる。現行政権の元で官僚は公文書は改ざんするは、すぐ記憶をなくすは、最近では地図の縮尺も理解せずに現地調査の報告書を作成するはでレベル落ちまくりのような気がするが、案外今はここまで手抜きして仕事をしても大丈夫な状況なのだとしっかり計算しているのかもしれない。トップが馬鹿だとその下も適当に仕事をしだすというのは官民を問わずどの組織でも共通なのだと思う。2019/06/22

Mikiti

0
内務省の解体がGHQにとって大きなテーマだった、警察予備隊がつくられた際、旧軍幹部は採用しない方針だった等、自分にとっては初めて知る内容が多く、読んで良かった。 2017/11/10

tecchan

0
シリーズ第10集。戦前大きな権力を握っていた陸軍省、海軍省、そして内務省が、敗戦と共にどのように解体・改変されたかを描く。2017/05/22

nokiko

0
この腹立たしいしかない官僚どもの源流はどこなんだろう? 2014/05/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/2140973
  • ご注意事項

最近チェックした商品