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内容説明
人間はいくら歳を取っても、心と体を使い続けることで若い状態を維持できる。
一方で、高齢者になればなるほど「使わないときの衰え」は早くなり、「健康のため」と称する無理なダイエットや節制が、老化のスピードを加速させてしまう。
つまり、「がまん」ばかりの消極的な生活を送ってはいけないのである。
本書は、最新の老年精神医学の知見をもとに「人は感情から老化する」「やせても長生きできない」「もっと肉を食べてもいい」など、アンチエイジングの“新常識”を解説。
いつまでも若々しさを保つ生き方の秘訣とは?―。
目次
第1章 老化とは何か(若返る日本人;さまざまな老化学説 ほか)
第2章 メタボのウソ(やせると長生きできるのか;現代の日本人には当てはまらない? ほか)
第3章 クロード・ショーシャ博士のアンチエイジングメソッド(中高年以降のやせ願望の悪循環;体を若返らせることでスリムな体に ほか)
第4章 心の若返りの意味(人は感情から老化する;前頭葉の老化予防 ほか)
第5章 がまんは老化の元(ヘタな節制がかえって老化を進める;ダイエットすると飢餓レベルに近づく ほか)
第6章 日本人はなぜ若返ったのか?(島耕作と磯野波平;骨だけは老け込んでいる日本人 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
てつのすけ
24
何事も中庸であることが大事なんだ。痩せている人より、少し太めの方が長生きするという。メタボリックシンドローム、これは日本人には当てはまらない。世間で言われていることは、欧米の受け売りであったり、事の表面しか見ていないことが多そうだ。2023/06/10
まっと
21
日本人の美意識「節制して枯れた」姿より、「人に迷惑をかけない」という節度は保った上での「我慢しない生き方」が老化防止に効果的、と筆者は説く(妙に納得)。実際に統計的に見て少し太り気味の人の方が長生きであり、食生活や運動だけではなく、むしろ精神面でもそうした考えに立つのが大事なようだ(これまた納得、そして安心)。自分がいわば「少年」のような気持ちを保ち、QOL面でも満足のいく日々を送れるようになるためにも心がけたいところ。本書は10年ほど前のものだが、その後の研究がどこまで進んだのかも興味をそそられる。2023/04/29
ごへいもち
18
読み飛ばし。年をとったら肥満より栄養不足を心配すべきらしい。心のあり方は内部より外側からだそうで、若くありたければ服装などから2013/02/13
Sachi
10
「足りない」ことは「余っている」より身体や脳に悪い。バランスが大事なことはみんな分かっているけれど、実際どのくらいが良い量で必要なのかながなんとなくになってしまっている。特に年齢が高くなるにつれ足りないことの影響がもろに出やすい。最後の文「健康常識や長寿常識を鵜呑みにせず、疑いつつ自分なりに確かめてよさそうなものを実践する。それがアンチエイジングの本質だと思う」大切な事だと思う。ただし10年20年後になってみないと結果が分からないので情報が溢れる中で本当に信頼できるものなのかの判断も難しい。2015/11/12
のり
9
年を取るほど使わないことによる衰えがひどくなる。体の機能は使い続けることで高いレベルを維持できる。怖いのは心の老化、感情の老化。2016/11/12