内容説明
エイミーはロンドンで小さなべーカリーを営んでいる。今は、結婚式を間近に控えた親友からウエディングケーキ作りを頼まれ、花嫁の付添人を務めることもあって、式の準備で忙しく過ごしている。そんなとき、彼女を助けるために、一人の男性が店にやってきた。ニューヨークから来た花嫁の兄――ジャレド・ショーだ。ハンサムで長身の、鍛えられた肉体を持つ完璧な男性に、エイミーの心はときめいた。でも、彼はどうせ手の届かない相手。不動産会社を経営するやり手の実業家が、私に興味など持つはずがない。エイミーは誰にも見せずに隠してきた胸の傷跡に、そっと手をあてた。まだ人を愛することにどうしても臆病になってしまう、かつて銃で撃たれた苦い記憶をとどめる傷跡に……。■イギリスから日本デビューを飾った期待の新人作家、ニーナ・ハリントンの作品を、今月から三カ月連続でお届けします。ウイットのきいた心温まるロマンスをぜひお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
15
妹のウェディングケーキを作ってくれている女性を助けに行くと、そこにいたのはすごい美女で…と言った出だしです。女性の細やかな感情が伝わってきてそこはよかったんですが、せっかくだからこまった父親などとの会話などファミリードラマも楽しみたかったかな。誠意あふれる男性で素敵です。2016/09/28
みろん
1
ヒーロー妹のためにウエディングケーキを作成中のパン屋の経営者と、ケーキ作りのフォローを妹に頼まれたヒロイン親友の兄とのロマンス。 全体的に好みの雰囲気で面白かった。ただ、ヒーロー父のことがえらくあっさりだったのが惜しい…。2011/04/17
ととめ
0
ヒーロが色々と不憫だった。苦労して、嫌な思いを沢山して家族を支えてきたのに。妹、酷いよ!2015/11/23
月
0
★★★★☆ 登場人物のそれぞれのバックグランドがしっかりあり激しい欲望がない分、読ませる部分が多かったし感情に訴える部分も多かった。いろいろ伏線らしきものがありスピンオフができてもおかしくないと思う。特にヒーローの父の扱いは中途半端なものを感じる。2012/03/10
Mari
0
★★★★2011/12/12