アスキー新書<br> 看護崩壊 - 病院から看護師が消えてゆく

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アスキー新書
看護崩壊 - 病院から看護師が消えてゆく

  • ISBN:9784048700870

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内容説明

医療制度に翻弄され、ギリギリの人員で長時間の夜勤をこなす看護師たち。多発する流産やうつ、過労死、これら心身の疲弊から年間10万人以上が離職し続ける現場は、超高齢化社会となる日本を支え切れるのか? 医療崩壊が叫ばれる中、医師不足の陰で見過ごされてきた看護師問題。その深刻な実態と今後の対策を徹底追求する、初めての警告の書。『誰が日本の医療を殺すのか』著者・本田宏氏推薦!

目次

第1章 医療崩壊を加速させる「看護師不足」の深刻さ(医師不足の陰に隠れる看護師問題;「2025年問題」を支えきれない ほか)
第2章 夜勤と2交代勤務の増加が現場をむしばむ(失われる母性保護;「職場流産」の実態 ほか)
第3章 制度に翻弄される看護師と患者の悲劇(制度に左右される看護労働の実態;点数のつかないオペ室の疲弊 ほか)
第4章 やりがいと苦悩のはざまで―看護師が消える理由(L字カーブの就業率;激務の中、無力感―新人看護師の苦悩 ほか)
第5章 命を守るため今こそ看護問題と向き合おう(職場単位でできることは何か;労使の新しい形を築く ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

15
看護師という仕事は資格をとれるのでくいっぱくれがない。 専門学校をでることでも資格を取ることができるので比較的、目指しやすいという風に言われている。実際に離婚してから目指す人も多い。しかし、いいことばかりではないと思う。ドロップアウトする人の数は多いし、疲れている人もすごく多い。夜勤をしないという選択肢で働ける場所はとてもすくなく事前に準備しないといけないのだと思う。外国のかたもたくさんはいってきている。必要がなくなるわけではない。そたのめ考えさせられる。こういうマイナス面もみていく必要がありそうです。2019/02/09

はすのこ

6
看護師の労働環境改善を訴える前に、何故、労働環境が悪化したのか、誘因を探さなければいけない。単純に高齢者が増えたのか。病院の数が増えたのか…誘因探しをしないと、通るものも通らない。あと、労働環境が崩壊しているのは、どの業界もある程度、同じような気もする。この問題に解決策はなく、結局、仕事に対する個人の向き合い方だと思う。妊娠中に働く理由が分からない。流産するリスクは考えなかったのか、強く疑問が残る。2015/12/25

貧家ピー

5
医者不足が話題に上がっても、看護師不足は問題視されているか。 医師の診療補助の役目ではなく、療養上の世話の役目が軽んじられているとしたら、患者にとってもマイナスだ。 きつい・汚い・キケン・休暇が取れない・規則が厳しい・ 化粧がのらない・薬に頼って生きている・婚期が遅い・給料が安い 9Kの仕事だとはジョークにもならない。 2011年1月出版の本書、6年経っても改善されていないのではないだろうか。 2016/10/21

しまん。

4
医療職は聖職と言えど、医療者の良心のみに頼るのはもう限界が来ているように思える。医師不足は良く言われるし、医師が足りず激務であるのはその通りであるが、医師には高い社会的地位、相当する収入がある。その一方で、同じく足りず激務である看護師は医師の補助だという認識をもたれがちな上、収入も仕事のハードさに対し少ないと言わざるを得ない。2012/10/01

coco

4
医師不足が世論化される中で看護師不足はこれほど慢性的で深刻にも関わらずあまりにも注目されていない。政治から変えていかなければ。一人ひとりが意識を変えなければ。 自分自身2交代に満足していたが、指摘の通り「3交代の劣悪な勤務体制と比較すると」だと思う。 2交代に潜在する心身ともに及ぶ危険性を知れば処遇改善を求める看護師も増えるのでは。NPに関しては、[看護師に診療行為をさせるなら、医学部に編入しやすい制度を作り、医師の国家試験を受けやすくするのが本筋」に同意。2011/02/03

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