内容説明
32,000人の孤独死、1,500万の単独世帯、40,000件の熟年離婚……かつて日本は血縁、地縁、社縁が機能した「有縁社会」だった。いったい、いつから「無縁社会」になったのか。それは私たち日本人が無縁社会を選択してきたからにほかならない。なぜ私たちはそれを選んでしまったのか。有縁社会の崩壊過程を徹底的に分析し、無縁社会の問題点をあぶり出す。今後、「一人ぼっち社会」はどこまで広がるのか? 孤独や貧困を救うにはどうすればよいのか? 安心して暮らせる日本にするための具体的な政策を提言する。
目次
第1章 高齢単身者の激増という悲劇(孤独死の増加 単身者の急増 ほか)
第2章 家族をつくろうとしない人々(未婚者の増加 草食系男子と肉食系女子のミスマッチ ほか)
第3章 有縁社会だった日本(血縁とは何か 地縁とは何か ほか)
第4章 低下する家族の絆(離婚率がなぜ高くなったか 子育てに問題が生じている ほか)
第5章 無縁社会に期待される政策はあるか(個人の役割 地域共同体に期待できるか ほか)