内容説明
幕政を執るべきは、一橋治済(はるさだ)にあらず松平定信だ。難敵志紀伝八と誠一郎は死闘を演じ、98人の火消を率いた常吉が、小平太が綿密に練った作戦を実現していく。江戸城に向かう打ちこわしの群れが、世直しへの道標(みちしるべ)となるはずだった。だが定信は、擾乱(じょうらん)に関わった者たちの抹殺(まっさつ)へと転じ……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BJF028
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下巻に入ると「余燼」というタイトルが重くなって来る。登録数の少ない作品だけど非常に面白かった。「三国志」や「大水滸」に代表される北方健三の描く集団戦に魅せられてきたが、個人戦(手練れたちの立ち合い)の描写もなかなかだ。2016/02/12
マーボー王子
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いつもながら、北方さんが描く人物はかっこよい!2014/02/07
大吉
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余燼だねぇ。後半がなんとも。水滸伝と重なる印象。2013/08/18
many_sasakure
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「赤津は国へ帰らせた」の一言だけで下巻に一切登場しない、序盤はメインキャラだった赤津さんカワイソス。2013/06/30
てら
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打ちこわしの高揚感はさすが。打ちこわし後にどうなるのかなと思っていたけど、みんな男伊達だったなと思うな。2013/06/24