内容説明
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ラブホテル、ダッチワイフ、ポスター・広告、アニメ、音楽など、東アジアに遍在するサブカルチャーの具体的なコンテンツを取り上げ、サブカルチャーを駆動させる性への欲望と、性への欲望を再生産するサブカルチャーの共犯関係を見定める。
目次
まえがき 王向華[岸保行訳]
第1章 日本の歌謡界におけるテレサ・テンの“愛人”イメージの形成――華人社会におけるデン麗君のイメージとの乖離 谷川建司
1 日本での第一期・演歌時代
2 日本での第二期・黄金時代――ニューアダルト・ミュージック期
3 テレサ・テンの“愛人”イメージの背後にあるもの
4 日本におけるテレサ・テンのヒット曲の華人社会でのイメージ
第2章 日本の多様な韓流文化 李修京
1 韓流文化
2 インターネットの普及と韓流文化
3 韓流文化の人気が高まる前の日本
4 「韓流」(●●、Korean Waves)現象
ほか
感想・レビュー
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くまりん
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前半では20世紀初頭に日本や中国(とりわけ上海)が近代文化を取り入れた際に男性優位に規定されていった女性のモデル像を当時の流行文化を紹介しつつ説明している。後半はアニメ・ラブホ・ダッチワイフという現代のサブカルチャーがいかに前半で述べられた近代的女性像を取り入れ利用し、ガラパゴス的な進化を経たかがダイジェストされている。最近ちまたで言われていて想起されるような「サブカル」(アニメだけとか)には限定されていないので注意。2012/10/12
こひた
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テレサ・テンの二層性、「韓流」の構造、ラブホテルの発明から戦後アニメの設定された女性象伝達まで。韓国でも女性地位の再検討映画が2011年に流行してましたね。べ、別にもてないからこういう本ばっかり読んでるんじゃないぞ!2012/02/24