内容説明
映画化原作!「ちょんまげぷりん」待望の続編
木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四才になっていた。コンビニエンス・ストアで万引きをした後、家に帰らず逃げ続けていた友也だったが、深夜、巨大な水たまり状の穴の中に吸い込まれ、百八十年前の江戸時代にタイム・スリップしてしまう。
ちょうど、この世界では、安兵衛が菓子屋を営んでいるはず――。そう思って、安兵衛を探し続ける友也だったが、菓子屋「時翔庵」はつぶれており、安兵衛もなぜか消息を絶っていた。失意の底にいる友也だったが、追い打ちをかけるように周囲の人民から、くせ者として追われる身となるが――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そる
350
いいね〜、エンタメって感じで何にも考えず気楽に楽しめる。その中に友也の14歳中二病からの脱却、お父さん的存在の安兵衛との再会、出会った仲間たちと目的を成し遂げていく部活動的感覚とか感動的で泣けるポイントたくさんで清々しい話だった。タイムスリップと戻るタイミングについても何となく納得できる。もしかしたら私にもその機会は訪れるかも(笑・ちょっと嫌だけど)。「そんなことも知らないのはこの中では友也だけだろうと予想できたからだ。(略)日本人ってどんどん馬鹿になってるんじゃないのか?そんなことも友也はふと思った。」2021/06/27
射手座の天使あきちゃん
254
「おいおい」とか「こらこら」とか何回も突っ込みながら読了ですぅ(笑) 今回は中学生になった友也が江戸時代へ、市川海老蔵、勝麟太郎、徳川家斉まで登場して何やらドタバタ喜劇の様相に・・・ <(^_^; 肩の力を抜いて頁を開きましょう、楽しめると思いますよん♪2011/02/06
海猫
182
中学生になった遊佐友也が180年前の江戸時代に飛ばされるいう、前作と対照的なお話に。序盤はいきなり過去に来てしまったわけわかんなさ心細さ不安さに感情移入してしまうし、友也が女形の歌舞伎役者として大人気になる展開が面白い。でも安兵衛はどうしてるのか?と思うし、続編としてこれでいいのか?と気になる。でもちゃんと安兵衛が出てきてタイトル通りの展開に。読み通すと実は伝奇的な仕掛けがしてあり時代小説的な楽しみが大きい。SF的では無いとはいえ、タイムスリップの理由付けが語られるし2作合わせてきっちり完結した気がした。2025/06/24
takaC
182
ロッキーとターミネーター両方の良いとこ取りみたいなこの話をオレが気にいらない訳があろうか。続編ありの臭いが嗅ぎ取れなくもないが、これでお終いでも心残りは無し。2011/04/06
はらぺこ
145
有名人が登場するので前作とは違う面白さがあった。ただ、友也のアノ行動にはショックを受けた。喋り方も嫌い。 五代目がタイムトンネルを通って現代に来たら泣くやろな。 ひろ子が妙に可愛いかった(笑) 2011/03/27