内容説明
資産家の実父の要望により、ソフィはDNA鑑定をした。だが、検査結果の入った封筒を不注意からなくしてしまう。焦ったソフィは翌朝早くに職場のあるオフィスビルを訪れ、封筒を落とした可能性が高い授乳室のドアを開けた。そこでは上半身裸のたくましい男性が髭を剃っていた。ソフィがここは女性専用だと注意すると、彼は悠然と返した。「どうしてここを使われるのをいやがるのかわからないな。男が髭を剃るところを見たことがなかったのかい?」皮肉に満ちた不遜な言葉に戸惑いをおぼえながらも、ソフィはなじみのない甘い戦慄にとらわれていた……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
1
先に読んだ岩崎陽子さんのコミックのヒーローが実にかっこよく、読んでいる間中その姿を思い出しニヤニヤが止まらなかった。いい意味で想像が膨らんでよかった。ヒロインの養父母との距離や実の父の心無い対応を考えると気の毒で、でも祖父の存在は彼女の心の空白を埋めてくれるのではないかと思う。無垢で愛情深く自立したヒロインがとても素敵。恋愛沙汰に慣れていないのもいい。場合によってはコミックを読んだことを後悔することもあるんだけれど、今回はすごくよかった~。2013/11/03
akiyuki_1717
0
里親の元で育ったヒロインが、実父に名乗り出たことで問題が起こる。お互いに疑い合っているのに惹かれるところが不思議。最後にあれだけ拒絶したのにあっさり戻ってくるヒーローには納得できなかった。誠実さに薄い気がした。2013/06/14