- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
「ともだちが、ほしい!!」――家庭の事情で進学せず、大阪・淀川沿いの豆腐あげ工場で働く少女・かよ、16歳。大人たちに囲まれ黙々と仕事するかよの職場に、ある日、那子という美少女がパートタイマーとして働くことになり…?ひとりぼっちのかよの小さな願い――同世代の親友を作ることはかなうのか?一生に一度の、かけがいのない16歳の青春が今、始まる―――!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
7
那子の感じる一緒にいるのに壁がある感じというのは少し無理して入った高校に居た時のことを思い出させられる。世界が違うというか。かよと違って離れている時間が長くても今での言いたいことを言い合える友人が自分にいることは稀有なことだと思う。2012/10/21
ソラ
6
【再読】2019/05/06
ホワイトペンギン
6
ほんとに欲しいものを口に出す。そのせつなさにいきなり打ちのめされました。欲しくて欲しくて手に入らないモンを、最初から欲しくなかったことにしてはいけないあたりは心にグリッと来ます。那子とかよの相反する生活が非日常的に見えて気になりなんだか眼が離せません。続きがたのしみです。2011/10/16
旗本退屈苺
6
ご当地ものに弱い。淀川だよ淀川。自分の知ってる景色を感じながら読んだせいもあり、心にクる台詞があって泣きそうになったよ。普通は友達が欲しいと言えない。自分に友達がいないと認めるのは惨めだから。でもかよちゃんはゼロからの願いなんだ。だから那子がかよちゃんを汚されたくなかったという所、気持ちが痛いほど理解できた。人間関係の上下とか溝とか普段は見ないふりしているあれこれや、社会とはそんなものとやり過ごしているのを認めるのは辛い。それでも人との付き合いの痛みの先にある優しさを信じるかよちゃんにあこがれる。2010/06/02
コゴエルナツ
4
この漫画を読んで感じる物が少ない人はある意味幸福だと思う。それだけ痛みを伴わずのびのびと生きてこれたのではないか?と推察できるからだ。人にはそれぞれ立場がある、価値観や美学もある。自分の居場所を望むことは本当に大変なことだ。自分は自分であり続けたい。そんな簡単な事も難しいということをよくあらわせている傑作。村上かつら氏の痛みと理解の表現はさすがの一言。さみしさに負けたらあかんは名言。2010/09/30