堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産

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堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産

  • 著者名:大鹿靖明【著】
  • 価格 ¥1,600(本体¥1,455)
  • 朝日新聞出版(2012/08発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784023308107

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内容説明

戦後最大の倒産とも言われるJALの会社更生法申請。ナショナル・フラッグはいかにして崩壊していったのか? 民主党の政権交代以降、前原大臣に委嘱されたタスクフォース、官邸、財務省、金融機関はそれぞれどう動いたのか。そして、国際線・労働組合・企業年金・独自の企業文化など、さまざまな問題を抱えながら、JALは本当に再建できるのか? AERA編集部の記者が驚愕の真実に迫るノンフィクション!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すのす

3
やや古いが、ブックオフでようやく見つけ読了。JALの本は2冊目。やはり役所以上の官僚主義、先送り無責任体質が痛烈に批判されている。途中の特別立法案は初めて見た。企業年金の強制削減はさすがにウルトラC以上の内容に思われる。末尾で、メディアが次に同様の試練に会う、と書いてある。自省も込みなのだろうか?幸か不幸か、マスコミ・メディアにおいては、ここ数年で大きな動きは無いように思う(電通の過労死はニュースにはなった)。今後はどうなることだろうか。2017/10/31

Humbaba

3
様々なしがらみがあると、一気に問題を解決することはできない。大きな企業だからこそそのようなしがらみが多くなり、結果的には何もできずに潰れるまで放置されてしまう。たとえその状況に陥ってしまったとしても、染み付いてしまった習慣というのはなかなか抜けてはくれない。2016/08/03

Minoru Takenaka

3
中身とはずれるが、JALが死に至った原因である「体質」。経営というよりは政治、競合を見るのではなく霞が関を見て損得勘定をする。イノベーションは微塵も生まれる余地のない組織が世界の競争に勝てるわけもない。そんなJALを育んだ日本の航空行政は世界の中での存在感を失った。ANAといえども実は同じ問題を抱えているように思えてならない。民主党にはそんな航空行政を根本的に変える使命があったはず。子供手当や高速無料化などの低レベルの施策や郵政改革の後退などの失策を繰り返し。莫大なつけを将来に残した罪は大きい。2012/09/16

Hisashi Satake

2
沈まぬ太陽を読んで興味が出たので読んでみた。小説では外部から会長を招聘して再生に臨んだが、時系列的にはそのあとの世代のお話し。ついにJALは倒産するのだが、経営陣は赤字をこれでもかと垂れ流すくせに責任感は皆無で、保身にばかり奔走する。この本の語調は常に辛辣で、でもまあ、これは倒産しちゃうよね、と素人でもわかる感じ。そのひどさは予想以上で、小説以後でも、体質はまったく改善されていなかったようだ。まさに馬鹿は死ななきゃ治らないを体現した半官半民企業のお話しでした。2022/08/02

あなごさん

2
JALが破産するまでの経緯が詳しく書いてある。思い違い、勘違いしてた部分もあり、その点を修正できたのは収穫であった。また、JALの負の遺産に関する歴史は大変興味深い内容であった。安全に関するシステムが資金不足で30年も更新していないことは、1985年の悲劇を経験した会社として、あるまじきことで、大変驚いた。2013/10/24

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