内容説明
清川流・幸せ探しのヒントが詰まった最新エッセイ。徒然草の一節から何気ない日常に旅する心を重ねる「目さむる心地」、結婚しても、自分を見失わずに生きる大切さを教えてくれる「机の話」、ちょっとした言葉に心が通い合う幸せを感じる「今様〈きぬぎぬの手紙〉の心」など、いくつになっても自分を磨き育てたくなる、そんな24の話を収録。今年89歳。ますますアクティブに朗らかに日々を過ごす著者の姿に元気をもらえる一冊です。
目次
１ 本と旅
２ 出逢いと別れ
３ 日々のキリカエ
４ 人生の宿題
５ お福分け精神
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaoriction@感想は気まぐれに
25
妙ちゃん言うところの「すきま時間」にパラパラと読んだ。清川妙の言葉は、軽い気持ちで読み、軽い気持ちで読めて、軽い気持ちになる。いつも全力だけれど全力じゃない。悲しい哀しいこともあるけれど、前へ、前へ。「四つ葉のクローバーは、すぐ足元に。」あると信じ、そして見つけて。「ラブリー ジョブ」の精神で。「でも、だって」は肯定的に使おう。好きなことは諦めない。日々は、日々の繋ぎ合わせだ。気負うことなく、私は私を生きること。当たり前すぎるけれど、そうやって、ゆっくりでも、のんびりでも、前へと進んでゆくべし。2015/09/03
雨巫女
6
８０代になられても、可愛さがあり、私の理想です。何事にも、頑張られる姿に感動しました。2010/08/24
けろ
5
３冊目にして漸く著者の本は一種の自己啓発本ではないかと思い至った。古典解説本や旅行エッセイに警戒感をもってしまったのはその辺りを感じたからかもしれない。そうとわかれば著者の豊潤な語彙には楽しませてもらえるし、文章も良く参考になる言葉もたくさんあるので、自己啓発本と心に留めながら他の著作も読んでいこうかと。2020/03/27
shizuca
5
なにかとご縁のある作者さん。読んでいて前向きな気持ちになれるから、ついつい読んでしまいます。さりげない気遣い、手紙をすらすらっとしたためられる、上品な立ち振舞い、こんな風に歳を重ねたいと思える人です。2016/02/29
CBF
3
(★★★★☆) 遠くを探さなくても、大切なものは、きっと見つかる。幸せ探しのヒント、日々を彩る人生の極意ー。 過密スケジュールの中でも、隙間時間に勉強し、友人へ手紙を書き、なおかつ穏やかな気持ちで生活を楽しむ著者は本当に素敵。60歳を超えてイギリスへの一人旅に挑戦する姿は、既に海外旅行自体が面倒臭くなりつつある自分には眩しい限り.. 『おとなになってからの長い人生にも、愉しい自分育ての時間割を作りましょう。...旅する時間、自習時間、自分育ての時間、手紙の時間、文学の時間、ときには友情や恋の時間も。』2022/08/02
