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内容説明
物語はいよいよ抜き差しならないところまで来てしまった。葛城に大怪我を負わされ、放心状態のままで蒼磨（そうま）のもとに戻った正崇（まさたか）。傷付いた正崇の姿を目にした蒼磨はある決意を胸に、葛城邸を向かう。一方蒼磨と本気で向き合う決心をした正崇は。櫻子（さくらこ）にかかわる重大な秘密を知ることになる……。衝撃のラストに向けて目の離せない展開が、新事実が、あなたを襲う……！！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
合縁奇縁
76
櫻子の正体に驚きました。櫻子の父親が加藤なら、なぜ両親とも純日本人で地味顔なのに子供は日本人離れした美貌で髪も肌も真っ白なのかが不思議です。正崇を必要としながらも、もう微笑みかけてくれることはないと苦しむ蒼磨が切ない。最後は別離なってしまったけど、でも全てを受け入れ、赦してくれた正崇に救われたのは確かだと思う。「待てど暮らせど来ぬ人を宵待ち草の遣る瀬無さ今宵は月も出ぬそうな」ＢＬの壮大なヒューマンドラマでした。ＢＬが好きな人には是非読んでもらいたい作品です。2018/04/18
ちゃりんこママ
40
満開に咲いてどっと散る、正に桜の花のような展開は日本のメロドラマの王道でしょう。詰めこみ過ぎな気もしましたが、歌舞伎の花道のように流れが良く、こういう終わりかた、中々無いし出来ないわ。作者さんの力量にしばし呆然。2017/04/26
ヒロ＠いつも心に太陽を！
40
｢えっ(´□｀*)!?｣と､最終巻はいろいろとびっくり続き｡(櫻子の正体や加藤の秘密には驚いた)そしてあのﾗｽﾄー!!蒼磨と正崇､ふたりが出したそれぞれの結論と歩み出した別々の道｡願わくば蒼磨に､この先に少しでも明るい未来があらんことを｡この作品はひらたくいえば男同士の恋愛もの(ただしかなり重め)と言えてしまうかもしれないが､蒼磨と正崇という人間と人間の物語だったと言いたい｡あとがきにもあったけど､二人の間には簡単に恋だ愛だと口にするより深い絆が芽生えてたと思う｡これは確かに読みごたえあった！2013/04/21
ｈａｒｕ．
18
ずっと積んでいたんですけどようやく一気に三巻まとめて読むことができました。いやいや…どういう感想を書けばいいんでしょう。とにかく読んでよかったなぁ、出会えてよかったなぁ、と。どのページをめくっても美しいな〜と思いながら読みました。うーんすごい作品。好き嫌い別れると思うけど、BL好きな方には一度読んでほしいです。二人が幸せになってくれたらいいのにな…と下巻読み始めた辺りから思ってたけど、駄目でしたか…。何度も泣きそうになりました。2015/09/23
ムック
18
蒼磨のあまりにも壮絶な過去には言葉が出なかった、よくも正気を保っていられたものだと思います。そしてこの作品でハッピーエンドはなさそうだなーと思っていたのだがラストはそうきたか、という感じ。悲しすぎるのでこれはぜひ続きを描いて頂きたいです。確かに蒼磨は犯罪者なのだろうけど、全ては周りの大人たちと「家」によるもの、２人の幸せな行く末を見届けたいものです。読後は決して明るい気持ちにはなれませんが、こんな大作に出会えてよかったと思います。渡瀬さんの後書きも色々考えさせられましたｗｗ2011/02/07
