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内容説明
芽吹き、色づき、艶やかに、京の路地に想いの花、咲く――。短編の名手・麻生みことが描く、恋愛連作最高峰！舞台は古都・京都。とある路地の長屋に暮らす「つくる人」――職人たちが紡ぐ、凛と美しく、詩情豊かな恋愛譚。製本屋、銀細工屋、蝋燭屋など、多様な「職」の細やかな描写も見事。雑誌では描かれなかったエピソードも大量描き下ろしして収録！！
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- 評価
相変わらずな本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐々陽太朗（K.Tsubota）
142
とある路地（ろぉじ）に集った「つくる人」たちの恋の話。ごっつぅよろしおすなぁ。久しぶりに本棚から『陰翳礼讃』と『痴人の愛』を手に取りたくなった。近いうちにあじき路地も訪れてみようと思う。『その人に「風花の！」ってしるしをつけたいねん』か・・・せつないなぁ・・・。 読メの”じぇりい”さんに感謝。2014/10/28
匠
98
京都の細い路地にある長屋を舞台に、物作りをする人たちそれぞれにスポットを当てたストーリー。長屋っていうと人情ってつい連想してしまうけれど、ほんのり切なかったり、あたたかさにじわっときたり、押し付けない程度の程好い距離感の中、人の思いやりや優しさがとてもいい。１冊ずつ丁寧にオリジナルの本を装丁、製本する小春、男に騙されてばかりの風花と彼女をひそかに想うシルバーアクセサリー職人のミツ君、画家への夢を持つ巽君と彼を見守る雛子、作家の道を諦めた中年男と小悪魔ロリータなナオミなど個性豊か。何より京都弁が心地良い！2013/05/03
あん
80
電子書籍の無料版にて読了。京都のとある路地にある長屋に住む、若い職人さん達の５つの恋のお話。麻生みことさんの描く恋のお話は、ドロッとしていなくていいですね。京都の路地裏を散策したくなりますよ。2015/11/09
❁かな❁
75
お気に入りさんが私好みだと思うとオススメしてくれたので読んでみました！もう本当に好みど真ん中でめちゃくちゃ良かったです♡京都の路地（ろぉじ）にある長屋にいろんな職人さん達が集っているのですがそこで繰り広げられるオムニバス形式の恋のお話です♪５話入り。それぞれ前のお話に脇役で出てきた人が次の話で主人公になっています。どのお話も良かったですが特に「MONO.CHROME」の男の子のみっちゃん良かったです♪これは泣いてしまいました(;_;)風花ちゃんいいなぁ。後「綴」「タツミアツロウ」もいいです☆オススメです♪2013/11/23
プリムローズ
70
ふとした瞬間に、無性に読みたくなる本。物に込められた作り手の想いに、うっとりします。言われなければ気付かない人が多いだろう想いに、ちゃんと気付いてあげられることが愛しい。こんな路地があったら、私も行ってみたいなあ。2012/05/21
